【PD-L1強陽性肺がん:一次治療(OS)】「リルベゴストミグ+ダトロウェイ」vs「キイトルーダ」

TROPION-LUNG10                        

PD-L1発現腫瘍の割合が50%以上の進行非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「PD-1/TIGIT二重特異性抗体リルベゴストミグ±ダトロウェイ」治療を選択することで「キイトルーダ」治療を選択した場合を上回る生存期間が延長できるかについて現在、検証が進められている。

TROPION-Lung10は、PD-L1高発現(TC≧50%)かつドライバー遺伝子変異のない進行・転移性非扁平上皮非小細胞肺がんの一次治療を対象としたPhase 3試験である。本試験の最大の新規性は、TROP2を標的とする抗体薬物複合体である「ダトロウェイ」と、PD-1およびTIGITを同時に阻害する二重特異性抗体「リルベゴストミグ」を併用する点にある。これにより、抗体薬物複合体による直接的な細胞傷害性と二重特異性抗体による免疫活性化の相乗効果を狙う。また、TROP2正規化膜比(NMR)を予測バイオマーカーとして導入し、その陽性集団における全生存期間などを主要評価項目としている点も特徴的であり、標準治療である「キイトルーダ」単剤を上回る治療成績の確立を目指している。

【試験開始日】

2024年4月1日

【試験終了予定日】

2030年6月30日

【試験名】

TROPION-LUNG10(Phase 3)〔NCT06357533jRCT2031240095

【試験参加国】

日本(埼玉医科大学国際医療センター、聖マリアンナ医科大学病院、名古屋医療センター、岡山大学病院、北里大学病院、北海道がんセンター、厚生連高岡病院、大阪医科薬科大学病院、徳島大学病院、国立がん研究センター中央病院、栃木県立がんセンター)、米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、ドイツ、ハンガリー、インド、イタリア、韓国、ポーランド、スペイン、台湾、トルコ、英国

【原著】

Front Oncol. 2026 :15:1721624. [PubMed: 41669261]