【HER2陰性乳がん:一次治療(2年OS)】「アバスチン+カペシタビン」vs「アバスチン+パクリタキセル」

TURANDOT (Lancet Oncol)                    

HER2陰性の人で初めての化学療法を受ける場合、「アバスチンカペシタビン」治療を選択しても「アバスチンパクリタキセル」治療に劣らない生存期間は期待しにくい。

アバスチンパクリタキセル」治療を選択することで、奏効率の向上と無増悪生存期間の延長が期待できる。試験では「アバスチンパクリタキセル」治療を受けた44%で治療が奏効し、「アバスチンカペシタビン」治療の奏効率27%を有意に上回った(p<0.0001)。

アバスチンパクリタキセル」治療のグレード3以上の主な有害事象は、好中球減少症(18%)、末梢性神経障害(14%)、白血球減少症(7%)。「アバスチンカペシタビン」治療のグレード3以上の主な有害事象は、手足症候群(16%)、高血圧(6%)、下痢(5%)。

【発表】

2013年1月10日

【試験名】

TURANDOT (Phase 3) 〔NCT00600340

【原著】

Lancet Oncol. 2013;14:125-33. [PubMed: 23312888]

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