【局所進行頭頸部がん:化学放射線療法】「化学療法→化学放射線療法」vs「化学放射線療法」

Ⅲ〜ⅣB期の上咽頭がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「化学放射線療法」の前に、3サイクルの「化学療法」を選択することで、3年治療成功生存率、3年生存率の向上が期待できる。化学療法はTPF(ドセタキセルシスプラチン5-FU)。

試験では「化学療法」を「化学放射線療法」の前に施行することで、3年治療成功生存率が72%から80%に向上。

グレード3または4の有害事象は好中球減少症、白血球減少症、口内炎。試験では「化学療法」を「化学放射線療法」の前に施行することで、好中球減少症が7%が42%に、白血球減少症が17%から41%に、口内炎が35%から41%に増加。

【発表】

2016年9月26日

【試験】

Phase3〔NCT01245959

【原著】

Lancet Oncol. 2016 ;17:1509-1520.  [PubMed:27686945]