膵臓、脾臓の腫瘍のために入院した人はどのような治療が行われていたのだろうか。2021年度の中央社会保険医療協議会(厚生労働省)「DPC導入の影響評価に関する調査(化学療法のレジメン)」よりまとめてみた。
1位 FOLFIRINOX
患者数:15,532名(31.7%) 平均入院日数:8.2日
ACCORD11(NEJM) 遠隔転移を有する膵がんと診断された人が初めての化学療法を考える場合、「FOLFIRINOX」治療を選択することで、「ゲムシタビン」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 「FOLFIRINOX ...
PRODIGE 24(NEJM) 切除可能膵管腺がんと診断さた人が術後補助化学療法を考える場合、「FOLFIRINOX」治療を選択することで、「ゲムシタビン」治療を選択した場合を上回る無病生存期間、生存期間が期待できる。 「ゲムシタビ ...
PRODIGE 24(JAMA Oncol) 切除可能膵管腺がんと診断さた人が術後補助化学療法を考える場合、「FOLFIRINOX」治療を選択することで、「ゲムシタビン」治療を選択した場合を上回る無病生存期間、生存期間が期待できる。 「ゲムシタビ ...
2位 ゲムシタビン+アブラキサン
患者数:10,655名(21.7%) 平均入院日数:11.5日
MPACT(NEJM) 遠隔転移を有する膵腺がんと診断された人が初めての化学療法を考える場合、「ゲムシタビン」治療に「アブラキサン」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。 試験では「アブラキサン+ゲムシタビン」併 ...
APACT(JCO) 切除可能膵管腺がんと診断さた人が術後補助化学療法を考える場合、「ゲムシタビン」治療に「アブラキサン」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長は期待しにくいが、生存期間の延長が期待できる。 「アブラキ ...
3位 オニバイド+5-FU
患者数:8,758名(17.8%) 平均入院日数:7.1日
NAPOLI-1(Lancet) 「ゲムシタビン」を含む治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「5-FU+ロイコボリン」治療に「オニバイド」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。 「5-FU+ロイコボリン」治 ...
NAPOLI-1(Eur J Cancer) 「ゲムシタビン」を含む治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「5-FU+ロイコボリン」治療に「オニバイド」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。1年生存率は「5-FU+ ...
4位 ゲムシタビン
患者数:3,376名(6.9%) 平均入院日数:13.2日
症状のある人が初めての化学療法を考える場合、「5-FU」治療を選択するより、「ゲムシタビン」治療を選択することで、生存期間の延長が期待できる。 【発表】 1997年6月1日 【原著】 J Clin Oncol. 1997;15:2403-13. [PubMed: ] ...
ESPAC-3(JAMA) 手術後の補助化学療法を考える場合、「ゲムシタビン」を選択しても、「5-FU+ロイコボリン」を選択しても生存期間には差がない。 【発表】 2010年9月8日 【試験名】 ESPAC-3(Phase 3)〔 ...
CONKO-001(JAMA) 手術後に「ゲムシタビンによる補助化学療法」の実施を選択することで無病生存期間の延長が期待できる。 3年無病生存率〔ゲムシタビン〕23.5% vs 〔経過観察〕7.5% 5年無病生存率〔ゲムシタビン〕16 ...
CONKO-001(JAMA) 手術後に「ゲムシタビンによる補助化学療法」の実施を選択することで無病生存期間、生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2013年10月9日 【試験名】 CONKO-001(Phase 3)〔ISRCTN ...
JSAP-02(Br J Cancer) 手術後に「ゲムシタビンによる補助化学療法」の実施を選択することで無病生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2009年8月18日 【試験名】 JSAP-02(Phase 3) 【実施・参加国】 ...
5位 ゲムシタビン+S-1
患者数:3,341名(6.8%) 平均入院日数:12.1日
GEST(JCO) 局所進行または転移性膵がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「S-1」治療を選択しても「ゲムシタビン」治療に劣らない生存期間が期待でき、「ゲムシタビン」治療への「S-1」の上乗せを選択することで無増 ...
GEST(J Cancer Res Clin Oncol) 初めての治療を考える場合、「S-1」治療の選択によって標準治療の「ゲムシタビン」治療に劣らない生存期間が期待できる。「ゲムシタビン」治療への「S-1」の上乗せを選択しても生存期間の延長 ...
6位 S-1
患者数:1,975名(4.0%) 平均入院日数:19.0日
JASPAC 01(Lancet) 手術の後の補助化学療法を考える場合、「ゲムシタビン」治療を選択するより、「S-1」治療を選択することで生存期間の延長が期待できる。 試験では22.5ヵ月から46.5ヵ月に延長。3年生存率は38.8% ...
GEST(JCO) 局所進行または転移性膵がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「S-1」治療を選択しても「ゲムシタビン」治療に劣らない生存期間が期待でき、「ゲムシタビン」治療への「S-1」の上乗せを選択することで無増 ...
GEST(J Cancer Res Clin Oncol) 初めての治療を考える場合、「S-1」治療の選択によって標準治療の「ゲムシタビン」治療に劣らない生存期間が期待できる。「ゲムシタビン」治療への「S-1」の上乗せを選択しても生存期間の延長 ...