現在、日本を含む国際共同Phase 3試験が進行中の頭頸部がん治療についてまとめた。現時点で、進行中のPhase3試験が9件ある。
1. 切除可能な頭頸部がん:術後治療
2つの治療のPhase3試験が進行中である。
【切除可能頭頸部がん:術後治療(DFS)】「キセビナパント+放射線療法」vs「放射線療法」
XRAY VISION シスプラチンの適応とならない切除可能な局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が術後の治療を考える場合、「強度変調放射線治療」に「IAP阻害薬キセビナパント」の上乗せを選択することで、無病生存期間が延長 ...
【頭頸部がん:術後治療(EFS)】「テセントリク」vs「経過観察」
IMvoke010 切除可能な局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が術後の治療を考える場合、「テセントリク」治療を選択しても、無イベント生存期間の延長は期待しにくい。この試験結果を受けて、「テセントリク」治療の頭頸部が ...
2. 局所進行頭頸部がん:放射線療法
放射線療法への上乗せ治療が現在開発中である。
【局所進行頭頸部がん:放射線療法(PFS)】「放射線療法+NBTXR3」vs「放射線療法」
NANORAY-312 65歳以上で、プラチナ製剤の適応とならない局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「放射線療法±アービタックス」治療に「放射線増感薬NBTXR3」の上乗せを選択することで、無 ...
【局所進行頭頸部がん:化学放射線療法】「キセビナパント+化学放射線療法」vs「化学放射線療法」
TrilynX 局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「シスプラチン+強度変調放射線治療」療法に「IAP阻害薬キセビナパント」の上乗せを選択することで、無イベント生存期間が延長できるかについ ...
【局所進行頭頸部がん:維持療法(EFS)】「ドスタルリマブ」vs「経過観察」
局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療として化学放射線療法を受け、その後の維持療法を考える場合、「抗PD-1抗体 ドスタルリマブ」療法を選択することで、無イベント生存期間が延長できるかについて、現在、検証が進められている。 【試験開始日】 2024年3月4日 【試 ...
3. 頭頸部がん:一次治療
「キイトルーダ」を含むレジメンのPhase3試験が進行中である。
【頭頸部がん:一次治療(OS)】「キイトルーダ+ベンペガルデスロイキン」vs「キイトルーダ」
PROPEL-36 PD-L1発現陽性の再発または転移性頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療に「ベンペガルデスロイキン」の上乗せを選択することで、生存期間が延長されるかについて、現 ...
【頭頸部がん:一次治療(OS、PFS)】「フェラジリマブ+キイトルーダ+化学療法」vs「キイトルーダ+化学療法」
INDUCE-4 再発または転移性頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ+化学療法(5-FU+プラチナ製剤)」治療に「フェラジリマブ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間、生存期間が延 ...
【頭頸部がん:一次治療(OS、PFS)】「レンビマ+キイトルーダ」vs「キイトルーダ」
LEAP-010 PD-L1陽性の再発または転移性頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療に「レンビマ」の上乗せを選択しても無増悪生存期間の延長は期待できても、生存期間の延長は期待で ...
4. 頭頸部がん:二次治療
免疫チェックポイント阻害薬を含む治療として2つのレジメンのPhase3試験が進行中である。
【頭頸部がん:二次治療(OS)】「モナリズマブ+アービタックス」vs「アービタックス」
INTERLINK-1 再発または転移性頭頸部扁平上皮がんと診断され、免疫チェックポイント阻害薬を含む治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「アービタックス」治療に「モナリズマブ」の上乗せを選択することで、生存期間が ...
【頭頸部がん:二次治療(OS)】「ブパルリシブ+パクリタキセル」vs「パクリタキセル」
BURAN 再発または転移性頭頸部扁平上皮がんと診断され、免疫チェックポイント阻害薬を含む治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「パクリタキセル」治療に「ブパルリシブ」の上乗せを選択することで、生存期間が延長さ ...