今日の抗がん剤

現在、日本で利用可能な抗がん剤を公表情報よりまとめた。〔更新日:2022年12月24日〕

00.特定の遺伝子変異を有するがん

01. 肺がん

免疫チェックポイント阻害薬

  • キイトルーダ
    • 化学療法併用
    • 単剤:PD-L1陽性に限る
  • テセントリク
    • 非小細胞肺がん
      • 化学療法との併用(化学療法未治療例のPD-L1陰性の扁平上皮癌を除く)
        • カルボプラチン+パクリタキセル+ベバシズマブとの併用(扁平上皮癌を除く)
        • カルボプラチン(またはシスプラチン)+ペメトレキセドとの併用
        • カルボプラチン+nab-パクリタキセルとの併用
      • 単剤
        • 術後補助療法:PD-L1陽性に限る
        • 化学療法未治療例:PD-L1陽性に限る
        • 化学療法既治療例
    • 進展型小細胞肺がん:カルボプラチン+エトポシドとの併用
  • オプジーボ
    • イピリムマブとの併用
    • イピリムマブ+化学療法との併用
    • 化学療法+ベバシズマブとの併用(扁平上皮癌を除く)
    • 化学療法との併用(PD-L1陰性に限る)
    • 単剤(化学療法既治療例に限る)
  • イミフィンジ
    • 非小細胞肺がん
      • 化学放射線療法後の維持療法
    • 進展型小細胞肺がん:カルボプラチンまたはシスプラチン+エトポシドとの併用

分子標的薬

  • EGFRチロシンキナーゼ阻害薬
    • イレッサ(EGFR遺伝子変異陽性)
    • タルセバ
      1. EGFR遺伝子変異陽性
      2. 化学療法後増悪例
    • ジオトリフ(EGFR遺伝子変異陽性)
    • タグリッソ
      1. 術後補助療法
      2. 手術不能または再発例
        • 伝子陽性EGFR遺伝子変異陽性
        • EGFR-TKI抵抗性かつEGFR T790M変異陽性
    • ビジンプロ(EGFR遺伝子変異陽性)
  • ALKチロシンキナーゼ阻害薬
  • BRAF阻害薬:タフィンラー(BRAF遺伝子変異陽性、メキニストとの併用に限る)
  • MEK阻害薬:メキニスト(BRAF遺伝子変異陽性、タフィンラーとの併用に限る)
  • ROS1/TRK阻害薬:ロズリートレク(ROS1融合遺伝子陽性、NTRK融合遺伝子陽性)
  • METチロシンキナーゼ阻害薬
    • テプミトコ(MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性)
    • タブレクタ(MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性)
  • RETチロシンキナーゼ阻害薬:レットヴィモ(RET融合遺伝子陽性)
  • KRAS G12C阻害薬: ルマケラス(KRAS G12C変異陽性)
  • 抗VEGF/VEGFR抗体
    • アバスチン(扁平上皮癌を除く、併用に限る)
    • サイラムザ
      1. EGFR遺伝子変異陽性:ゲフィチニブまたはエルロチニブ併用に限る
      2. 二次治療以降:ドセタキセルとの併用に限る
  • 抗EGFR抗体:ポートラーザ(扁平上皮癌に限る、ゲムシタビン+シスプラチンとの併用に限る)

白金製剤

カルボプラチンシスプラチンネダプラチン

微小管阻害薬

パクリタキセルドセタキセルアブラキサンビノレルビンビンデシン

代謝拮抗薬

ペメトレキセドS-1(併用に限る)、UFT5-FU(併用に限る)、ゲムシタビンシタラビン(併用に限る)

微小管阻害薬

エトポシド

トポイソメラーゼ阻害薬

イリノテカン

抗がん性抗生物質

アムルビシンドキソルビシン、ブレオマイシン、マイトマイシンペプロマイシン(扁平上皮癌)、ミトキサントロン、アクラルビシン

アルキル化剤

シクロホスファミド、ニムスチン

その他

ピシバニール

 

02. 乳がん

免疫チェックポイント阻害薬

  • テセントリク
    1. 手術不能または再発例:PD-L1陽性かつトリプルネガティブに限
      • アブラキサン併用
  • キイトルーダ
    1. 術前術後補助療法:トリプルネガティブかつ再発高リスク例
    2. 手術不能または再発例:PD-L1陽性かつトリプルネガティブに限る
      • ゲムシタビン+カルボプラチン併用
      • アブラキサン併用
      • パクリタキセル併用

分子標的薬

  • 抗HER2抗体
  • 抗HER2抗体薬物複合体
    • カドサイラ
      1. 術後薬物療法
        • HER2陽性例に限る
        • トラスツズマブおよびタキサン系抗がん剤治療歴のある患者に限る
        • 術前薬物療法により病理学的完全奏効が認められなかった例に限る
        • 単剤に限る
      2. 手術不能または再発例
        • HER2陽性例に限る
        • トラスツズマブおよびタキサン系抗がん剤治療歴のある患者に限る
        • 単剤に限る
    • エンハーツ
      • 手術不能または再発例
        • HER2陽性例に限る
        • 単剤に限る
        • トラスツズマブ、タキサン系抗がん剤治療歴のある患者に限る
  • HER2チロシンキナーゼ阻害薬:タイケルブ(HER2過剰発現)
  • 抗VEGF抗体:アバスチン(パクリタキセルとの併用に限る)
  • PARP阻害薬
    • リムパーザ
      1. BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性、化学療法既往例
      2. 術後薬物療法:BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性、再発高リスク例
  • CDK4/6阻害薬
    • イブランス(HR陽性かつHER2陰性、進行・再発に限る)
    • ベージニオ
      1. HR陽性かつHER2陰性の手術不能または再発例
      2. 術後薬物療法:HR陽性かつHER2陰性で再発高リスク例
  • mTOR阻害薬:アフィニトール(非ステロイド性アロマターゼ阻害剤による治療歴のある患者、内分泌療法剤との併用はエキセメスタンに限る)

ホルモン療法薬

抗がん性抗生物質

アントラサイクリン系抗がん剤

微小管阻害薬

  • ビノレルビン(アントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤による化学療法後の増悪・再発例)
  • ハラヴェン(アントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤による化学療法後の増悪・再発例)

タキサン系抗がん剤

代謝拮抗薬

  • 5-FUUFTメトトレキサート(CMF療法)、シタラビン(併用に限る)、ドキソフルリジン、テガフール
  • ゲムシタビン(アントラサイクリン系抗がん剤を含む化学療法後の増悪・再発例)
  • S-1
    1. 術後補助療法:HR陽性かつHER2陰性の再発高リスク例
    2. 二次治療:アントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤を含む化学療法後の増悪・再発例
  • カペシタビン
    1. 単剤投与:アントラサイクリン系抗がん剤を含む化学療法の増悪・再発例
    2. 併用療法:一次治療を除く

アルキル化剤

シクロホスファミド

トポイソメラーゼ阻害薬

イリノテカン

白金製剤

カルボプラチン

03. 食道がん

免疫チェックポイント阻害薬

  • オプジーボ
    1. 術後補助療法:単剤治療・最長12ヵ月
    2. 一次治療
      • 化学療法併用
      • イピリムマブとの併用
    3. 二次治療:単剤治療
  • キイトルーダ
    1. 一次治療:化学療法併用
    2. 二次治療:単剤投与(PD-L1陽性に限る)

代謝拮抗薬

5-FU(併用に限る)

抗がん性抗生物質

ブレオマイシン

微小管阻害薬

ドセタキセルパクリタキセルビンデシン

白金製剤

シスプラチンネダプラチン

 

04. 胃がん

免疫チェックポイント阻害薬

  • オプジーボ
    1. 一次治療:化学療法併用
    2. 三次治療:単剤投与

分子標的薬

代謝拮抗薬

S-15-FUカペシタビンロンサーフ(三次治療以降)、UFTメトトレキサート、ドキソフルリジン、テガフール、シタラビン(併用に限る)

白金製剤

シスプラチンオキサリプラチン

微小管阻害薬

ドセタキセルパクリタキセルアブラキサン(単独に限る)

トポイソメラーゼ阻害薬

イリノテカン

アルキル化剤

シクロホスファミド(併用に限る)、ニムスチン

抗がん性抗生物質

エピルビシンドキソルビシン、ピラルビシン、マイトマイシン、アクラルビシン

 

05. 大腸がん

免疫チェックポイント阻害薬

分子標的薬

代謝拮抗薬

5-FUカペシタビンS-1ロンサーフ(三次治療以降)、UFT、ドキソフルリジン、テガフール、シタラビン(併用に限る)

白金製剤

オキサリプラチン

トポイソメラーゼ阻害薬

イリノテカン

アルキル化剤

シクロホスファミド(結腸癌、併用に限る)、ニムスチン

抗がん性抗生物質

ドキソルビシンマイトマイシン

 

06. 肝がん

免疫チェックポイント阻害薬

分子標的薬

アルキル化剤

シクロホスファミド(併用に限る)、ニムスチン

代謝拮抗薬

5-FUUFTシタラビン(併用に限る)

抗がん性抗生物質

エピルビシンドキソルビシンマイトマイシンミトキサントロン

白金製剤

シスプラチンミリプラチン(リピオドリゼーション、単独に限る)

 

07. 膵がん

分子標的薬

代謝拮抗薬

ゲムシタビンS-1UFT5-FUシタラビン(併用に限る)

微小管阻害薬

パクリタキセルアブラキサン(ゲムシタビン併用)

トポイソメラーゼ阻害薬

イリノテカンオニバイド(がん化学療法後増悪例)

白金製剤

オキサリプラチン

抗がん性抗生物質

エピルビシンマイトマイシン

アルキル化剤

シクロホスファミド(併用に限る)、ニムスチン

 

08. 腎がん

免疫チェックポイント阻害薬

  • オプジーボ
    1. 抗がん剤未治療例
      • カボザンチニブとの併用
      • イピリムマブとの併用
    2. 抗がん剤既治療例
      • 単独
      • イピリムマブと併用
  • キイトルーダ
    1. 術後補助療法(単独に限る)
    2. 根治切除不能または転移例
      • アキシチニブとの併用
      • レンバチニブとの併用
  • バベンチオ(アキシチニブとの併用)
  • ヤーボイ(ニボルマブとの併用)

分子標的薬

インターフェロン

スミフェロン、イントロン、イムノマックス-γ

インターロイキン

イムネース

 

09. 前立腺がん

分子標的薬

ホルモン療法薬

放射性医薬品

ゾーフィゴ(骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌、内臓転移例を除く)

微小管阻害薬

ドセタキセル(去勢抵抗性または転移性前立腺癌)、ジェブタナ(去勢抵抗性かつ化学療法既治療例)

白金製剤

シスプラチン

アルキル化剤

イホスファミド

代謝拮抗薬

UFT

抗がん性抗生物質

ペプロマイシン

 

10. 尿路上皮がん

免疫チェックポイント阻害薬

分子標的薬

パドセブ(がん化学療法増悪かつ抗PD-1/PD-L1抗体既治療例)

代謝拮抗薬

5-FUゲムシタビンUFTメトトレキサート(M-VAC療法)、ドキソフルリジン、テガフール、シタラビン

白金製剤

シスプラチンネダプラチン

抗がん性抗生物質

エピルビシンドキソルビシンピラルビシンマイトマイシン

微小管阻害薬

エトポシドビンブラスチン

11. 血液がん

造血幹細胞移植時の前処置

  • メルファランフルダラ、リサイオ、マブキャンパス
  • モゾビル(自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員促進)

11-01. 白血病

11-01. 急性骨髄性白血病

分子標的薬

  • BCL2阻害薬
    • ベネクレクスタ:強力な寛解導入療法の適応とならない急性骨髄性白血病
      • アザシチジンとの併用
      • 低用量シタラビンとの併用
  •  FLT3阻害薬:FTL3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病
  • 抗CD33抗体:CD33陽性の急性骨髄性白血病

アルキル化剤

シクロホスファミド

代謝拮抗薬

シタラビンメトトレキサート、エノシタビン、メルカプトプリン、ビダーザ、シタラビン オクホスファート(成人急性非リンパ性白血病)

抗がん性抗生物質

エピルビシンミトキサントロン、アクラルビシン、ダウノルビシンイダルビシンピラルビシン

微小管阻害薬

エトポシドビンクリスチンビンデシン

その他

L-アスパラギナーゼ、三酸化ヒ素(再発・難治性の急性前骨髄球性白血病)、タミバロテン(再発・難治性の急性前骨髄球性白血病)、ATRA(急性前骨髄球性白血病)

11-02. 急性リンパ性白血病

CAR-T細胞療法

  • キムリア(CD19陽性の再発・難治性B細胞性急性リンパ芽球性白血病)

分子標的薬

  • 抗CD22抗体
    • ベスポンサ:CD22陽性の急性リンパ性白血病(再発・難治性)
  • 抗CD19 -CD3二重特異性抗体
  • BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬
    • グリベック(単独)
      1. フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
      2. FIP1L1-PDGFRα陽性慢性好酸球性白血病
    • スプリセル:フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ 性白血病(再発・難治性:単独)
    • アイクルシグ:フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ 性白血病(再発・難治性:単独)

アルキル化剤

シクロホスファミド

代謝拮抗薬

クロファラビン(再発・難治性の急性リンパ性白血病)、シタラビンメトトレキサート(中枢神経系への浸潤に対する寛解)、アラノン(再発・難治性T細胞急性リンパ性白血病)、エノシタビン、メルカプトプリン

抗がん性抗生物質

エピルビシンミトキサントロン、アクラルビシン、ダウノルビシンイダルビシンピラルビシン

微小管阻害薬

エトポシドビンクリスチンビンデシン

11-01-03. 慢性骨髄性白血病

分子標的薬

アルキル化剤

シクロホスファミド(併用に限る)、ニムスチン、ラニムスチン

代謝拮抗薬

メトトレキサート、ヒドロキシカルバミド、メルカプトプリン

抗がん性抗生物質

マイトマイシン

インターフェロン

スミフェロン、イントロン

11-01-04. 慢性リンパ性白血病

分子標的薬

  • イムブルビカ(慢性リンパ性白血病:単独)
  • カルケンス
    • 未治療の慢性リンパ性白血病
      1. 単独
      2. オビヌツズマブとの併用
    • 再発・難治性の慢性リンパ性白血病:単独
  • ベネクレクスタ(再発・難治性の慢性リンパ性白血病:リツキシマブとの併用)
  • リツキサン(CD20陽性の慢性リンパ性白血病)
  • ガザイバ(CD20陽性の慢性リンパ性白血病)
  • アーゼラ(再発・難治性のCD20陽性の慢性リンパ性白血病:単独)
  • マブキャンパス(再発・難治性の慢性リンパ性白血病:単独)

アルキル化剤

トレアキシンシクロホスファミド(併用に限る)、ニムスチン

代謝拮抗薬

メトトレキサートフルダラ(貧血または血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病)

抗がん性抗生物質

マイトマイシン

11-01-05. 骨髄異形成症候群

免疫抑制薬

レブラミド

アルキル化剤

シクロホスファミド

代謝拮抗薬

ビダーザシタラビンフルダラ、シタラビン オクホスファート

11-01-06. ヘアリーセル白血病

クラドリビン、スミフェロン、ペントスタチン

 

11-02. 悪性リンパ腫

「悪性リンパ腫」の適応がある抗がん剤

アルキル化剤

イホスファミド、ニムスチン、ラニムスチン

白金製剤

カルボプラチンシスプラチン(再発・難治性、併用に限る)

代謝拮抗薬

ゲムシタビン(再発・難治性)、メトトレキサート

抗がん性抗生物質

エピルビシンドキソルビシンミトキサントロン、アクラルビシン、ブレオマイシンペプロマイシンピラルビシン

微小管阻害薬

ビンブラスチンビンクリスチンビンデシン

トポイソメラーゼ阻害薬

イリノテカン(非ホジキンリンパ腫)

その他

L-アスパラギナーゼ、ソブゾキサン

11-02-01. びまん性大細胞型B細胞リンパ腫

CAR-T細胞療法

  • キムリア(CD19陽性の再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫)
  • イエスカルタ(再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫)
  • ブレヤンジ(再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫)

分子標的薬

  • リツキサン(CD20陽性のB細胞非ホジキンリンパ腫)
  • ポライビー
    1. リツキサンおよび化学療法(R-CHOP)との併用
    2. 再発または難治例:ベンダムスチンとの併用

11-02-02. マントル細胞リンパ腫

分子標的薬

プロテアソーム阻害薬

ベルケイド

アルキル化剤

トレアキシン

代謝拮抗薬

フルダラ(再発・難治性)、クラドリビン(再発・再燃または治療抵抗性のマントル細胞リンパ腫)

11-02-03. 濾胞性リンパ腫/辺縁帯リンパ腫

CAR-T細胞療法

  • ブレヤンジ(再発または難治性の濾胞性リンパ腫)
  • キムリア(再発または難治性の濾胞性リンパ腫)

分子標的薬

  • リツキサン(濾胞性リンパ腫/辺縁帯リンパ腫:レナリドミドとの併用)
  • ガザイバ(CD20陽性の濾胞性リンパ腫)
  • ゼヴァリン(CD20陽性の再発・難治性の低悪性度B細胞非ホジキンリンパ腫)
  • タズベリク(再発または難治性のEZH2遺伝子変異陽性の濾胞性リンパ腫)

免疫抑制薬

レブラミド(濾胞性リンパ腫:リツキシマブとの併用)

アルキル化剤

  • トレアキシン
    1. 初発の低悪性度B細胞非ホジキンリンパ腫:抗CD20抗体併用
    2. 再発または難治性の低悪性度B細胞非ホジキンリンパ腫:抗CD20抗体併用または単剤

代謝拮抗薬

  • フルダラ(再発・難治性の低悪性度B細胞非ホジキンリンパ腫)
  • クラドリビン(再発・再燃または治療抵抗性の低悪性度または濾胞性B細胞非ホジキンリンパ腫)

11-02-04. 末梢性T細胞リンパ腫

分子標的薬

HDAC阻害薬

代謝拮抗薬

その他

11-02-05. 成人T細胞白血病リンパ腫

分子標的薬

ポテリジオ:CCR4陽性

HDAC阻害薬

ハイヤスタ:再発・難治性

EZH1/2阻害薬

エザルミア:再発・難治性

免疫抑制薬

レブラミド:再発・難治性

その他

  • ペントスタチン
  • ソブゾキサン

11-02-06. ホジキンリンパ腫

免疫チェックポイント阻害薬

  • オプジーボ:再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫(単独に限る、小児または成人)
  • キイトルーダ:再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫(単独に限る、成人に限る)

分子標的薬

アドセトリス:CD30陽性のホジキンリンパ腫(小児を含む)

アルキル化剤

微小管阻害薬

エトポシド:ホジキン病

11-02-07. 原発性マクログロブリン血症

分子標的薬

  • イムブルビカ(原発性マクログロブリン血症:リツキシマブとの併用)
  • ベレキシブル(再発または難治性の原発性マクログロブリン血症:単剤に限る)

プロテアソーム阻害薬

11-02-08. リンパ形質細胞リンパ腫

CAR-T細胞療法

  • イエスカルタ(再発または難治性の形質転換濾胞性リンパ腫)
  • ブレヤンジ(再発または難治性の形質転換低悪性度非ホジキンリンパ腫)

分子標的薬

プロテアソーム阻害薬

11-02-08. その他の悪性リンパ腫

CAR-T細胞療法

  • イエスカルタ(再発または難治性の原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、高悪性度B細胞リンパ 腫)
  • ブレヤンジ(再発または難治性の原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、高悪性度B細胞リンパ腫)

分子標的薬

  • ベレキシブル(再発・難治性の中枢神経系原発リンパ腫:単剤に限る)
  • アレセンサ(再発・難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫)

代謝拮抗薬

ネララビン(再発または難治性T細胞リンパ芽球性リンパ腫)、シタラビン オクホスファート

その他

L-アスパラギナーゼ、ペントスタチン、ソブゾキサン

  

11-03. 多発性骨髄腫

CAR-T細胞療法

  • アベクマ(再発または難治性:免疫調節薬、プロテアソーム阻害剤及び抗CD38モノクローナル抗体製剤を含む3つ以上の前治療歴を有し、かつ、直近の前治療歴に対して病勢進行が認められた又は治療後に再発

免疫抑制薬

プロテアソーム阻害薬

  • ベルケイド
  • カイプロリス(再発または難治性)
    • デキサメタゾン併用
    • レナリドミド+デキサメタゾン併用
    • ダラツムマブ+デキサメタゾン併用
  • ニンラーロ
    • 再発・難治性
    • 維持療法

分子標的薬

  • ダラザレックスダラキューロ
    • ボルテゾミブ+メルファラン+プレドニゾロン併用
    • レナリドミド+デキサメタゾン併用
    • ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用(再発または難治性に限る)
    • カルフィルゾミブ+デキサメタゾン併用(再発または難治性に限る)
  • サークリサ(再発または難治性)
    • 単独
    • ポマリドミド+デキサメタゾン併用
    • カルフィルゾミブ+デキサメタゾン併用
    • デキサメタゾン併用
  • エムプリシティ(再発または難治性)
    • レナリドミド+デキサメタゾン併用
    • ポマリドミド+デキサメタゾン併用

HDAC阻害薬

ファリーダック(再発または難治性)

アルキル化剤

メルファランシクロホスファミド

抗がん性抗生物質

ドキソルビシン(併用に限る)

微小管阻害薬

ビンクリスチン(併用に限る)

インターフェロン

スミフェロン、イントロン、イムノマックス-γ

12. 頭頸部がん

光免疫療法

  • アキャルックス

免疫チェックポイント阻害薬

  • オプジーボ(プラチナ製剤を含む化学療法による治療歴のある人に限る)
  • キイトルーダ
    • プラチナ製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)+5-FU併用
    • 単剤

分子標的薬

ホウ素中性子捕捉療法用ホウ素薬

  • ステボロニン

代謝拮抗薬

S-1UFT5-FU(併用に限る)、テガフール

抗がん性抗生物質

ブレオマイシン(上顎がん、舌がん、口唇がん、咽頭がん、喉頭がん、 口腔がん等)、マイトマイシンペプロマイシン(上顎がん、舌がん・その他の口腔がん、咽頭がん、喉頭がん)、ピラルビシン

微小管阻害薬

ドセタキセルパクリタキセル

白金製剤

カルボプラチンシスプラチンネダプラチン

その他

ピシバニール(上顎がん、喉頭がん、咽頭がん、舌がん)

 

13. 甲状腺がん

分子標的薬

抗がん性抗生物質

ブレオマイシン

その他

ピシバニール(他剤無効例に限る)

14. 脳腫瘍

がん治療用ウイルス

  • デリタクト(悪性神経膠腫)

分子標的薬

  • アバスチン(悪性神経膠腫)
  • ユニツキシン(大量化学療法後の神経芽腫)
  • アフィニトール(結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫)

アルキル化剤

テモダール(悪性神経膠腫)、ギリアデル(悪性神経膠腫、脳腫瘍切除術時の切除面を被覆するように留置)、ニムスチン、ラニムスチン(膠芽腫)

抗がん性抗生物質

ブレオマイシン(神経膠腫)

その他

プロカルバジン(悪性星細胞腫・乏突起膠腫成分を有する神経膠腫、他の抗悪性腫瘍剤との併用)

インターフェロン

フエロン(膠芽腫・髄芽腫・星細胞腫)

15. 皮膚がん

15-01. メラノーマ

抗PD-1抗体

  • オプジーボ
    1. 術後補助療法:単独
    2. 根治切除不能例
      • 単独
      • イピリムマブとの併用
  • キイトルーダ
    1. 術後補助療法:単独
    2. 根治切除不能例:単独

抗CTLA-4抗体

  • ヤーボイ(根治切除不能例)
    • 単独
    • ニボルマブとの併用

BRAF阻害薬

  • ゼルボラフ(BRAF遺伝子変異例:単独)
  • タフィンラー(BRAF遺伝子変異例)
    1. 術後補助療法:トラメチニブとの併用
    2. 根治切除不能例
      • 単独
      • トラメチニブとの併用
  • ビラフトビ(BRAF遺伝子変異例:ビニメチニブとの併用)

MEK阻害薬

  • メキニスト(BRAF遺伝子変異例)
    1. 術後補助療法:ダブラフェニブとの併用
    2. 根治切除不能例:ダブラフェニブとの併用
  • メクトビ(BRAF遺伝子変異例:エンコラフェニブとの併用)

アルキル化剤

ダカルバジンシクロホスファミド(併用に限る)

インターフェロン

フェロン

15-02. メルケル細胞がん

免疫チェックポイント阻害薬

15-03. 皮膚T細胞性リンパ腫

分子標的薬

ポテリジオ(再発・難治性)

その他

ゾリンザタルグレチン(未治療例を除く、単独に限る)、レミトロ(再発・難治性)