現在、日本も参加している進行中の肝細胞がん治療のPhase 3試験についてまとめてみた。現時点で、進行中のPhase3試験が11件ある。
1. 根治可能な肝細胞がん
根治可能な肝細胞がんの肝切除またはラジオ波焼灼療法後の補助療法として「抗PD-(L)1抗体」、「抗PD-L1抗体+アバスチン」による補助療法の有用性を検証する試験が現在、進行中である。
【肝細胞がん:術後治療(RFS、OS)】「キイトルーダ」vs「プラセボ」
KEYNOTE-937 切除可能な肝細胞がんと診断された人が肝切除またはラジオ波焼灼療法後の治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、無再発生存期間、生存期間が延長されるかについて、現在、検証が進められている。 ...
【肝細胞がん:術後治療(RFS)】「イミフィンジ+アバスチン」vs「プラセボ」
EMERALD-2 再発リスクが高い切除可能な肝細胞がんと診断された人が肝切除またはラジオ波焼灼療法後の治療を考える場合、「イミフィンジ」または「イミフィンジ+アバスチン」治療を選択することで、無再発生存期間が延長されるかに ...
【肝細胞がん:術後治療(RFS)】「オプジーボ」vs「プラセボ」
CheckMate 9DX 切除可能な肝細胞がんと診断された人が肝切除またはラジオ波焼灼療法後の治療を考える場合、「オプジーボ」治療を選択することで、無再発生存期間が延長されるかについて、現在、検証が進められている。 【試験開始 ...
2. 根治不能な局所進行肝細胞がん
根治不能な局所進行肝細胞がんの治療として「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」に「抗PD-(L)1抗体」、「抗PD-(L)1抗体+抗CTLA-4抗体」、「抗PD-1抗体+レンビマ」、「抗PD-L1抗体+アバスチン」、「抗PD-L1抗体+抗CTLA-4抗体+レンビマ」の有用性を検証する試験が現在、進行中である。
【局所進行肝細胞がん:一次治療(PFS)】「TACE+イミフィンジ+アバスチン」vs「TACE」
EMERALD-1 肝動脈化学塞栓療法(TACE)に適応がある肝細胞がんと診断された人が治療を考える場合、「TACE」に「イミフィンジ+アバスチン」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。 【学会発表】 20 ...
【局所進行肝細胞がん:一次治療】「TACE+オプジーボ±ヤーボイ」vs「TACE」
CheckMate 74W intermediate stage肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」に「オプジーボ」または「オプジーボ+ヤーボイ」の上乗せを選択することで、生存期 ...
【局所進行肝細胞がん:一次治療】「TACE+イミフィンジ+イジュド+レンビマ」vs「TACE」
EMERALD-3 手術、ラジオ波焼灼療法、肝移植が適さない局所進行肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」に「イミフィンジ+イジュド」または「イミフィンジ+イジュド+レンビマ」の上 ...
【局所進行肝細胞がん:一次治療】「TACE+テセントリク+アバスチン」vs「TACE」
TALENTACE 根治治療の適応とならない局所進行肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」治療に「テセントリク+アバスチン」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間、生存期間が ...
【局所進行肝細胞がん:一次治療(PFS)】「TACE+キイトルーダ+レンビマ」vs「TACE」
LEAP-012 根治不能の非転移性肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」治療に「キイトルーダ+レンビマ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。 【学会 ...
3. 進行肝細胞がん:一次治療
進行肝細胞がんの一次治療として「抗PD-L1抗体単剤」治療、「抗PD-L1抗体+レンビマ」治療、「抗PD-L1抗体+抗CTLA-4抗体」治療の有用性を検証する試験が現在、進行中である。
【肝細胞がん:一次治療(OS)】「チスレリズマブ」vs「ネクサバール」
RATIONALE-301(JAMA Oncol) 切除不能な進行肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「チスレリズマブ」治療を選択しても「ネクサバール」治療を選択した場合に劣らない生存期間が期待できる。 【発表】 2023年10月 ...
【肝細胞がん:一次治療(OS)】「オプジーボ+ヤーボイ」vs「ネクサバール」
CheckMate 9DW 切除不能な進行肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「オプジーボ+ヤーボイ」治療を選択することで、「ネクサバール(またはレンビマ)」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 【学 ...
【肝細胞がん:一次治療(OS、PFS)】「チラゴルマブ+テセントリク+アバスチン」vs「テセントリク+アバスチン」
IMbrave152 進行肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「テセントリク+アバスチン」治療に「チラゴルマブ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間が延長されるかについて、現在、検証が進められてい ...
4. 進行肝細胞がん:二次治療
進行肝細胞がんの「テセントリク+アバスチン」治療後の二次治療として「ネクサバール(またはレンビマ)」治療を考える場合、「テセントリク」の継続が有用であるか検証する試験が現在、進行中である。
【肝細胞がん:二次治療(OS)】「テセントリク+ネクサバール」vs「ネクサバール」
IMbrave251 切除不能な進行肝細胞がんと診断され、「テセントリク+アバスチン」治療を受けたことがある人が次の治療として「ネクサバール(またはレンビマ)」治療を考える場合、「テセントリク」の継続を選択することで生存期 ...