現在、日本を含む国際共同Phase 3試験が進行中の大腸がん治療についてまとめた。
1. 切除可能な大腸がん

【dMMR直腸がん:周術期治療(EFS)】「ドスタルリマブ(術前後)」vs「化学療法(術後)」
AZUR-2 dMMRまたはMSI-Hを有するT4N0またはⅢ期の切除可能な結腸がんと診断された人が手術前後の治療を考える場合、「手術前後のドスタルリマブ」治療を選択することで、「術後に化学療法(FOLFOXまたはCAP ...
2. 切除不能な大腸がん
2.1 一次治療

【明日のレジメン図鑑】オプジーボ+ヤーボイ(大腸がん)
「オプジーボ+ヤーボイ」治療は、2024年9月12日に「治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸がん」に対し、承認申請された治療レジメン。この承認申請は、Phase 3試験『CheckMate 8HW試験』の結果に基づく。 ...

【BRAF陽性大腸がん:一次治療(ORR)】「ビラフトビ+アービタックス+FOLFOX」vs「FOLFOX」
BREAKWATER(Nat Med) 遠隔転移を有するBRAFV600E遺伝子変異陽性の大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+ビラフトビ+アービタックス」治療を選択することで「FOLFOX(またはCAPOX、F ...

【大腸がん:一次治療(PFS)】「セルプルリマブ+CAPOX+ベバシズマブ」vs「CAPOX+ベバシズマブ」
ASTRUM-015 転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「CAPOX+ベバシズマブ」治療に「抗PD-1抗体セルプルリマブ」治療の上乗せを選択することで無増悪生存期間が延長されるかについて、現在、検証が進め ...

【HER2陽性大腸がん:一次治療(PFS)】「ツカチニブ+ハーセプチン+FOLFOX」vs「FOLFOX」
MOUNTAINEER-03 遠隔転移を有するHER2陽性の大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX」治療に「ツカチニブ+ハーセプチン」の上乗せを選択することで無増悪生存期間が延長されるかについて、現在、検証 ...

【KRAS陽性大腸がん:一次治療(PFS)】「ルマケラス+FLOFIRI」vs「FOLFIRI±ベバシズマブ」
CodeBreak 301 KRAS p.G12C変異を有する転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+ルマケラス」治療を選択することで、「FOLFIRI±ベバシズマブ」治療を選択した場合を上回 ...

【KRAS野生型大腸がん:一次治療(PFS)】「ライブリバント+FOLFOX」vs「アービタックス+FOLFOX」
OrigAMI-2 KRAS/NRASおよびBRAF遺伝子変異野生型の転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ライブリバント+FOLFOX(またはFOLFIRI)」治療に「アービタックス+FOLFOX(ま ...
2.2 二次治療

【KRAS陽性大腸がん:二次治療(PFS)】「 ディバラシブ」vs「ルマケラス」
Krascendo1 遠隔転移を有するKRAS G12C変異陽性の非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「KRAS阻害薬 ディバラシブ」治を選択することで「ルマケラス(または アダ ...

【KRAS野生型大腸がん:二次治療(OS、PFS)】「ライブリバント+FOLFIRI」vs「アービタックス+FOLFIRI」
OrigAMI-3 KRAS/NRASおよびBRAF遺伝子変異野生型の転移性大腸がんと診断され、化学療法を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「ライブリバント+FOLFIRI」治療を選択することで「アービタックス(ま ...
2.3 三次治療

【明日のレジメン図鑑】ルマケラス+ベクティビックス(大腸がん)
「ルマケラス+ベクティビックス」併用療法は、2024年11月8日に「KRAS G12C変異陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対し、承認申請された治療レジメン。本申請は、Phase 3試験『CodeBreaK 300』の結果に基づく。『CodeBreaK 300』試 ...

【大腸がん:三次治療(OS)】「フツキシマブ/モドツキシマブ配合剤+ロンサーフ」vs「ロンサーフ」
COLSTAR KRAS/NRASおよびBRAF野生型の転移性大腸がんと診断され、標準治療および抗EGFR抗体治療を受けた人が次の治療を考える場合、「ロンサーフ」治療に「フツキシマブ/モドツキシマブ配合剤」の上乗せを選択す ...

【大腸がん:三次治療(OS)】「オプジーボ+レラトリマブ」vs「ロンサーフ」
RELATIVITY-123 マイクロサテライト安定の転移性大腸がんと診断され、1〜4回の前治療が無効であった人が次の治療を考える場合、「ニボルマブ/レラトリマブ配合剤」治療を選択しても「ロンサーフ(またはスチバーガ)」治 ...

【PD-L1陽性大腸がん:三次治療(OS)】「キイトルーダ+ファベゼリマブ」vs「ロンサーフ」
KEYFORM-007 MSI-H/dMMR を有しない、PD-L1陽性の転移性大腸がんと診断され、標準治療に不応または不耐となった人が次の治療を考える場合、「ペムブロリズマブ/ファベゼリマブ配合剤」治療を選択しても「ロンサーフ ...