明日の前立腺がん治療

現在、日本を含む国際共同Phase 3試験が進行中の前立腺がん治療についてまとめた。現時点で、開発がPhase3試験以降の治療レジメンが10件ある。なお、開発は成功しなかったが、文献未発表の3件の試験も掲載している。

1. 限局性または局所進行前立腺がん

現在、「限局性または局所進行前立腺がん」を対象とした試験が1件進められている。

【限局性前立腺がん:周術期治療(MFS)】「アーリーダ+アンドロゲン除去療法→手術→アーリーダ+アンドロゲン除去療法」vs「アンドロゲン除去療法→手術→アンドロゲン除去療法」

【限局性前立腺がん:周術期治療(MFS)】「アーリーダ+アンドロゲン除去療法→手術→アーリーダ+アンドロゲン除去療法」vs「アンドロゲン除去療法→手術→アンドロゲン除去療法」

PROTEUS                              高リスクの限局性または局所進行前立腺がんと診断された人が手術前後の治療を考える場合、手術前と手術後の「アンドロゲン除去療法」に「アーリーダ」の上乗せを選択することで、無転移生存期間が延長できるかについて、現 ...

 

2. オリゴメタ前立腺がん

現在、「オリゴメタ前立腺がん」に対する放射線療法後の補助療法を検証する試験が1件進められている。

【PSMA陽性オリゴメタ転移性前立腺がん:照射後治療】「177Lu-PSMA-617」vs「経過観察」

【PSMA陽性オリゴメタ転移性前立腺がん:照射後治療】「177Lu-PSMA-617」vs「経過観察」

PSMA-DC                              PSMA-PETで1〜5個の転移病変が検出されたPSMA陽性前立腺がんと診断された男性が体幹部定位放射線治療後の治療として「177Lu-PSMA-617」の無転移生存期間における有用性を検証する臨床試験が現 ...

 

3. 転移性ホルモン感受性前立腺がん

現在、「転移性ホルモン感受性前立腺がん」を対象とした試験が3件進められている。

【PTEN欠損ホルモン感受性前立腺がん:一次治療(PFS)】「トルカプ+ザイティガ+アンドロゲン除去療法」vs「ザイティガ+アンドロゲン除去療法」

【PTEN欠損ホルモン感受性前立腺がん:一次治療(PFS)】「トルカプ+ザイティガ+アンドロゲン除去療法」vs「ザイティガ+アンドロゲン除去療法」

CAPItello-281                            PTEN欠損を有する転移性ホルモン感受性前立腺がんと診断され、現在、アンドロゲン除去療法を受けている男性が「ザイティガ+プレドニゾロン」を含むさらなる治療を考える場合、「AKT阻害薬 トルカプ」の上 ...
【ホルモン感受性前立腺がん:一次治療】「177Lu-PSMA-617+標準治療」vs「標準治療」

【ホルモン感受性前立腺がん:一次治療】「177Lu-PSMA-617+標準治療」vs「標準治療」

PSMAddition                            転移性ホルモン感受性前立腺がんと診断された男性が初めての治療を考える場合、「アンドロゲン除去療法+アンドロゲン受容体シグナル阻害薬」に「177Lu-PSMA-617」の上乗せを選択することで、無増悪生存 ...
【ホルモン感受性前立腺がん:一次治療(PFS)】「ベージニオ+ザイティガ+アンドロゲン除去療法」vs「ザイティガ+アンドロゲン除去療法」

【ホルモン感受性前立腺がん:一次治療(PFS)】「ベージニオ+ザイティガ+アンドロゲン除去療法」vs「ザイティガ+アンドロゲン除去療法」

CYCLONE 3                             転移性ホルモン感受性前立腺がんと診断され、現在、アンドロゲン除去療法を受けている男性がさらなる「ザイティガ+プレドニゾロン」を含むさらなる治療を考える場合、「ベージニオ」の上乗せを選択することで、無増悪生 ...
【ホルモン感受性前立腺がん:一次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」vs「イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」

【ホルモン感受性前立腺がん:一次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」vs「イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」

KEYNOTE-991                            転移性ホルモン感受性前立腺がんと診断された男性が初めての治療を考える場合、「イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間、生存期間が延長できるかについて ...

 

4. 転移性去勢抵抗性前立腺がん

4-1. 一次治療

現在、「転移性去勢抵抗性」を対象とし、「新規アンドロゲン受容体シグナル阻害薬」への上乗せ効果を検証する開発が5件進められていたが、そのうち「PARP阻害薬」を「イクスタンジ」治療に併用した1件は成功し、「抗PD-1抗体」を「イクスタンジ」治療に併用した1件は成功しなかった。

【レジメン図鑑】イクスタンジ+ターゼナ(BRCA陽性去勢抵抗性前立腺がん)

【レジメン図鑑】イクスタンジ+ターゼナ(BRCA陽性去勢抵抗性前立腺がん)

「イクスタンジ+ターゼナ」治療は「BRCA遺伝子変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がん」に対して、2024年1月18日に承認された経口レジメン。この申請は、Phase3試験『TALAPRO-2試験』の結果に基づく。 【承認日】 2024年1月18日 【効能及び効果】 BRCA遺伝子 ...
【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(PFS)】「テセントリク+カボメティクス」vs「イクスタンジ」

【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(PFS)】「テセントリク+カボメティクス」vs「イクスタンジ」

CONTACT-02                             転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療後に進行した男性が次の治療を考える場合、「テセントリク+カボメティクス」治療を選択することで、「イクスタンジ(またはザイティガ+ ...
【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(PFS)】「ベージニオ+ザイティガ」vs「ザイティガ」

【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(PFS)】「ベージニオ+ザイティガ」vs「ザイティガ」

CYCLONE 2                             転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療歴、化学療法歴を有さない男性が次の治療を考える場合、「ザイティガ+プレドニゾロン」治療に「ベージニオ」の上乗せを選択することで、無 ...
【DDR陽性去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(PFS)】「ターゼナ+イクスタンジ」vs「イクスタンジ」

【DDR陽性去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(PFS)】「ターゼナ+イクスタンジ」vs「イクスタンジ」

TALAPRO-3                             DDR修復遺伝子変異を有する転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断された男性が次の治療を考える場合、「イクスタンジ」治療に「ターゼナ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間が延長されるかについて、現在、検証が ...
【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+イクスタンジ」vs「イクスタンジ」

【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+イクスタンジ」vs「イクスタンジ」

KEYNOTE-641                            転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療歴、化学療法歴のない男性が次の治療を考える場合、「イクスタンジ」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間、生存 ...

 

4-2. 二次治療

現在、「転移性去勢抵抗性」を対象とし、「ドセタキセル+抗PD-1抗体」治療の開発が3件進められていたが、1件は成功しなかった。

【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(OS)】「トルカプ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」

【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(OS)】「トルカプ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」

CAPItello-280                            転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療後に進行した男性が次の治療を考える場合、「ドセタキセル」治療に「AKT阻害薬 トルカプ」の上乗せを選択することで、生存期間が ...
【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」

【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」

KEYNOTE-921                            転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療歴のある男性が次の治療を考える場合、「ドセタキセル+プレドニゾン」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間、生 ...
【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(PFS)】「オプジーボ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」

【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(PFS)】「オプジーボ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」

CheckMate 7DX                           転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療後に進行した男性が次の治療を考える場合、「ドセタキセル+プレドニゾン」治療に「オプジーボ」の上乗せを選択することで、無増悪生存 ...