前立腺の悪性腫瘍のために入院した人はどのような治療が行われていたのだろうか。2021年度の中央社会保険医療協議会(厚生労働省)「DPC導入の影響評価に関する調査(化学療法のレジメン)」よりまとめてみた。
1位 カソデックス
患者数:6,345名(28.2%) 平均入院日数:8.8日
2位 ドセタキセル
患者数:4,418名(19.7%) 平均入院日数:9.6日

TAX 327(NEJM) 遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんと診断された男性が次の治療を考える場合、「ドセタキセル(3週1回投与)+プレドニゾン」治療を選択することで「ミトキサントロン+プレドニゾン」治療を上回る生存期間が期待 ...
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転移のある人は、ホルモン感受性がまだある頃に、標準治療である「アンドロゲン除去療法」に加え、「ドセタキセル」追加を選択することで生存期間の延長が期待できる。 試験では44.0ヵ月から57.6ヵ月に延長。追跡期間(中央値)53.7ヵ月の時点の解析では47.2ヵ月と57.6ヵ月に差は ...
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転移のある人は、ホルモン感受性がまだある頃に、標準治療である「アンドロゲン除去療法」に加え、「ドセタキセル」追加を選択することで生存期間の延長が期待できるが、その効果は高腫瘍量(骨転移4以上、軸骨格を超えた骨転移1以上または内臓疾患) の人でさらに大きい。 【発表】 2018年1 ...
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転移が認められているが、ホルモン感受性の人が初めての治療を考える場合、「アンドロゲン除去療法」に「ドセタキセル」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。 1年後にグレード3以上の有害事象を「アンドロゲン除去療法」を受けた人の28%、「アンドロゲン除去療法+ドセタキセ ...
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3位 ジェブタナ
患者数:2,279名(12.4%) 平均入院日数:8.9日

ドセタキセル治療後に病勢が進行した人でも、「ジェブタナ+プレドニゾン」治療を選択することで、生存期間、無増悪生存期間の延長が期待できる。 試験では、「ジェブタナ+プレドニゾン」治療を受けた半数の人が、2.8ヵ月以上増悪なく生存でき、15.1ヵ月以上生存できた。「ミトキサントロン+ ...
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ドセタキセルおよびアンドロゲン受容体シグナル阻害薬(イクスタンジまたはザイティガ)治療後に病勢が進行した人が次の治療を考える場合、「ジェブタナ+プレドニゾン」治療を選択することで、「まだ投与されていない方のアンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ザイティガまたはイクスタンジ)」治療を選 ...
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ドセタキセルおよびアンドロゲン受容体シグナル阻害薬(イクスタンジまたはザイティガ)治療後に病勢が進行した人が次の治療を考える場合、「ジェブタナ+プレドニゾン」治療を選択することで、「まだ投与されていない方のアンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ザイティガまたはイクスタンジ)」治療を選 ...
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4位 イクスタンジ
患者数:877名(3.9%) 平均入院日数:15.9日

AFFIRM(NEJM) 遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんと診断され、ドセタキセルを含む化学療法を受けたことがある男性が次の治療を考える場合、アンドロゲン除去療法に「イクスタンジ」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期 ...
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去勢抵抗性となり、ドセタキセルベースの化学療法を受けたことがある人でも、「アンドロゲン除去療法」に「イクスタンジ」追加を選択することで、生存期間だけでなく、初回骨関連イベントまでの時間の延長が期待できる。試験では「イクスタンジ」治療を受けることで13.3ヵ月から16.7ヵ月に生存 ...
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去勢抵抗性となり、肝臓に腫瘍が転移した人で、ドセタキセルベースの化学療法を受けたことがある人でも、「アンドロゲン除去療法」に「イクスタンジ」追加を選択することで、生存期間の延長が期待できる。 試験では「イクスタンジ」治療を受けることで、1年生存率が20.6%から30.7%に向上。 ...
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去勢抵抗性となり、肺に腫瘍が転移した人で、ドセタキセルベースの化学療法を受けたことがある人でも、「アンドロゲン除去療法」に「イクスタンジ」追加を選択することで、生存期間の延長が期待できる。 試験では「イクスタンジ」治療を受けることで、1年生存率が55.3%から65.1%に向上。画 ...
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遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんと診断され、化学療法を受けたことがある男性が次の治療を考える場合、副腎皮質ステロイドの投与に関わらず、アンドロゲン除去療法に「イクスタンジ」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2021年12月29日 【試験名】 A ...
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PREVAIL(NEJM) 転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断された男性が次の治療を考える場合、アンドロゲン除去療法に「イクスタンジ」治療の追加を選択することで、画像で評価した無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。 試験では30 ...
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去勢抵抗性となった人は、アンドロゲン除去療法に「イクスタンジ」治療の追加を選択することで、生存期間の延長が期待できる。PREVAIL試験のより長期の追跡では31.3ヵ月から35.3ヵ月に延長。 【発表】 2016年7月28日 【試験】 PREVAIL (Phase 3)〔NCT0 ...
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去勢抵抗性となった人は、たとえ75歳以上であっても、アンドロゲン除去療法に「イクスタンジ」治療の追加を選択することで、生存期間の延長が期待できる。 試験では25.1ヵ月から32.4ヵ月に延長。 【発表】 2015年11月16日 【試験】 PREVAIL(Phase 3)〔NCT0 ...
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5位 ザイティガ
患者数:802名(3.6%) 平均入院日数:14.6日

COU-AA-301(NEJM) 遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんと診断され、化学療法を受けたことがある男性が次の治療を考える場合、「プレドニゾン」治療に「ザイティガ」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。 「ザイテ ...
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ホルモン療法を受けたことがない人でも、アンドロゲン除去療法に「ザイティガ+プレドニゾン」の上乗せを選択することで、生存期間の大幅な延長が期待できる。 試験では、「アンドロゲン除去療法」に「プラセボ+プラセボ」を上乗せした人の生存期間が34.7ヵ月であったのに対し、「ザイティガ+プ ...
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ホルモン療法を受けたことがない人でも、アンドロゲン除去療法に「ザイティガ+プレドニゾン」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。 試験の結果、「アンドロゲン除去療法」に「ザイティガ+プレドニゾン」を上乗せすることで、生存期間が3.0年から4.7年に延長した。 「アン ...
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日本人でも新たに転移性前立腺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「アンドロゲン除去療法」に「ザイティガ+プレドニゾン」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。 「アンドロゲン除去療法+ザイティガ+プレドニゾン」治療を受けた人が経験した主な有害事象は、 ...
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日本人でもホルモン療法を受けたことがない人が初めての治療を考える場合、アンドロゲン除去療法に「ザイティガ+プレドニゾン」の上乗せを選択することで、5年生存率の向上が期待できる。 「アンドロゲン除去療法+ザイティガ+プレドニゾン」治療を受けた68.6%の人がグレード3または4の有害 ...
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