一次または二次治療後に病勢が進行した人は、「カプレルサ」治療を選択しても、「タルセバ」治療を上回る無増悪生存期間は期待しにくい。
試験では、「タルセバ」治療を受けた人の無増悪生存期間は2.0ヵ月であったのに対し、「カプレルサ」治療を受けた人では2.6ヵ月と治療間に差は認められなかった(p=0.721)。生存期間は、「タルセバ」治療を受けた人で7.8ヵ月、「カプレルサ」治療を受けた人で6.9ヵ月と治療間に差は認められなかった。
「カプレルサ」治療で多かった有害事象は、下痢(38%→50%)、高血圧(2%→16%)。「タルセバ」治療で多かった有害事象は、皮疹。グレード3以上の有害事象の発現率は、「カプレルサ」治療で多かった(40%→50%)。
【発表】
2011年1月31日
【試験名】
ZEST(Phase 3)〔NCT00364351〕
【原著】
J Clin Oncol. 2011;29:1059-66. [PubMed:21282542]