去勢抵抗性となった人で、化学療法をまだ受けていない人が次の治療を考える場合、「ザイティガ+プレドニゾン」治療に第2世代Bcr-Abl阻害薬「スプリセル」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
去勢抵抗性前立腺がんにおいて、アンドロゲン非依存性にSrcキナーゼが関与している可能性が指摘されており、SRCファミリー阻害作用も有する「スプリセル」を上乗せすることで、去勢抵抗性前立腺がんの進行を遅らせる可能性があると考えられていた。
「スプリセル+ザイティガ+プレドニゾン」治療を受けた人では36%が奏効し、「ザイティガ+プレドニゾン」のみの治療を受けた人の奏効率17%より高かったが、統計学的有意な差ではなかった(p=0.39)。
【発表】
2019年3月19日
【試験】
Phase2
【原著】
Clin Genitourin Cancer . 2019 ;17:241-247. [PubMed:31227432]