【EGFR陽性肺がん:一次治療】「タルセバ」vs「ゲムシタビン+シスプラチン」

EGFR変異陽性の人が初めて治療を考える場合、「タルセバ」単独治療を選択することで、化学療法に比べ、無増悪生存期間の延長が期待できる。

無増悪生存期間を延長できたが、生存期間については「タルセバ」治療で26.3ヵ月、化学療法で25.5ヵ月と差はなかった。

【発表】

2015年6月23日

【試験名】

ENSURE(Phase 3)〔NCT01342965

【原著】

Ann Oncol. 2015;26:1883-9. [PubMed:26105600]

【さらに詳しく】

『Annals of Oncology』誌の同じ号に掲載された「OPTIMAL試験」では「ENSURE試験」同様にタルセバ治療と化学療法を比較した。「OPTIMAL試験」は主要評価項目が「無増悪生存期間」ではなく「生存期間」で、化学療法が「ゲムシタビンシスプラチン」ではなく「ゲムシタビンカルボプラチン」であった。結果は「タルセバ」治療によって化学療法を上回る生存期間が期待できないものであった。