【卵巣がん:一次治療(OS)】「アバスチン+化学療法」vs「化学療法」

ICON7(Lancet Oncol)                    

卵巣がんと診断された女性が腫瘍減量手術後の初めての治療を考える場合、「カルボプラチンパクリタキセル」治療に「アバスチン」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。

アバスチン」の上乗せについては、再発リスクの危険度によって差があり、高リスクの場合、「カルボプラチンパクリタキセル」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。一方、低リスクの場合、「カルボプラチンパクリタキセル」治療に「アバスチン」の上乗せを選択しても生存期間は期待しにくい。試験では、「カルボプラチンパクリタキセル」治療を受けた女性の生存期間が49.7ヵ月であったの対し、「カルボプラチンパクリタキセルアバスチン」治療を受けた女性の生存期間は、48.4ヵ月と差がなかった(HR 1.14(95%CI 0.93−1.40))。

【発表】

2015年6月23日

【試験名】

ICON7(Phase 3)〔ISRCTN91273375

【原著】

Lancet Oncol. 2015;16:928-36. [PubMed: 26115797]

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