トリプルネガティブで、1ラインの化学療法を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「シスプラチン」に「アービタックス」の上乗せを選択しても、奏効率の向上は期待しにくい。
試験では、「アービタックス+シスプラチン」併用療法の奏効率について、「シスプラチン」単独療法と比較。
「アービタックス+シスプラチン」併用療法を受けた20%の人で奏効したのに対し、奏効率が10%であった「シスプラチン」単独療法と統計学的に有意な差は認められなかった(p=0.11)。無増悪生存期間は「シスプラチン」に「アービタックス」を上乗せすることで、1.5ヵ月から3.7ヵ月に延長(p=0.032)。生存期間は「アービタックス+シスプラチン」併用療法を受けた人で12.9ヵ月、「シスプラチン」単独療法を受けた人で9.4ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.31)。
【発表】
2013年6月3日
【試験】
Phase 2
【原著】
J Clin Oncol. 2013;31:2586-92. [PubMed:23733761]
【さらに詳しく】