
ALEX(NEJM)
ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「アレセンサ」治療を選択することで、「ザーコリ」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
12ヵ月無イベント生存率は「ザーコリ」治療を受けた人で48.7%であったのに対し、「アレセンサ」治療を受けた人では68.4%であった。
「アレセンサ」治療に82.9%の人が奏効し、「ザーコリ」治療には75.5%の人が奏効した。
「ザーコリ」治療を受けた人の50%、「アレセンサ」治療を受けた人の41%がグレード3以上の有害事象を経験した。
【発表】
2017年6月6日
【試験名】
ALEX(Phase 3)〔NCT02075840〕
【試験参加国】
米国、オーストラリア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コスタリカ、エジプト、フランス、ドイツ、グアテマラ、香港、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、ロシア、セルビア、シンガポール、スペイン、スイス、台湾、タイ、トルコ、ウクライナ、英国
【原著】
N Engl J Med 2017; 377: 829-38. [PubMed:28586279]
【さらに詳しく】
- 未治療 ALK 陽性非小細胞肺癌におけるアレクチニブとクリゾチニブとの比較〔NEJM 日本語アブストラクト〕
- アレクチニブ、未治療ALK陽性非小細胞肺がんに奏効〔ケアネット〕
- どっちが効く?ALK陽性非小細胞肺がんにザーコリとアレセンサを比較〔MEDLEY〕
- 進行ALK(anaplastic lymphoma kinase)遺伝子陽性肺がんの治療について(解説:小林 英夫 氏)〔ケアネット〕
- ALK陽性肺がん1次治療におけるアレクチニブの成績発表:ALEX試験/ASCO2017〔ケアネット〕
- アレクチニブ、ALK肺がん1次治療に海外でも良好な結果:ALEX 試験〔ケアネット〕
- アレクチニブが肺がんの無増悪生存期間を1年以上延長〔海外がん医療情報リファレンス〕
- 「アレセンサ」、「ザーコリ」との直接比較でPFS延長 非小細胞肺がんの国際P3試験で〔日刊薬業〕
【こちらの図鑑も合わせて見る】