【膵がん:一次治療(OS)】「イミフィンジ+ゲムシタビン+アブラキサン」vs「ゲムシタビン+アブラキサン」

CCTG PA.7(Nat Commun)                  

遠隔転移を有する膵腺がんと診断された人が初めての化学療法を考える場合、「ゲムシタビンアブラキサン」治療に「イミフィンジ」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。

イミフィンジゲムシタビンアブラキサン」治療を受けた30.3%の人が治療に奏効した(vs 23.0%)。

治療前の循環腫瘍DNAによってKRAS野生型であった人は予後が良好で、「イミフィンジゲムシタビンアブラキサン」治療を受けた人の生存期間は21.7ヵ月、「ゲムシタビンアブラキサン」治療を受けた人の生存期間は14.9ヵ月であった。一方、KRAS変異型であった人では「イミフィンジゲムシタビンアブラキサン」治療による生存期間は8.8ヵ月、「ゲムシタビンアブラキサン」治療による生存期間は7.8ヵ月であり、いずれの治療においてもKRAS野生型の人に比べ、有意に短かった。

【発表】

2022年8月26日

【試験名】

CCTG PA.7(Phase 2)〔NCT02879318

【試験実施国】

カナダ

【原著】

Nat Commun. 2022 ;13:5020. [PubMed: 36028483]