【食道がん:二次治療(OS)】「シンチリマブ」vs「化学療法」

ORIENT-2(Nat Commun)                   

食道扁平上皮がんと診断され、一次治療として化学療法を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「抗PD-1抗体 シンチリマブ」治療を選択することで、化学療法(イリノテカン83%、パクリタキセル17%)を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。

特に治療開始前および治療開始6週後の好中球/リンパ球比が3未満の人ではその効果がより高い。その他、「シンチリマブ」治療の選択による効果が期待できる人の特徴は、65歳以下、男性、パクリタキセル治療歴のある人、喫煙者、PS 0または1の人。PD-L1の発現割合は効果に影響を及ぼしていなかった。

試験では「シンチリマブ」治療を受けた20.2%の人がグレード3以上の有害事象を経験したが、発現率は化学療法の39.1%に比べ、低かった。

【発表】

2022年2月14日

【試験名】

ORIENT-2(Phase 2)〔NCT03116152

【試験実施国】

中国

【原著】

Nat Commun. 2022 ;13:857. [PubMed: 35165274]