PROfound(NEJM)
BRCA1、BRCA2、ATM遺伝子の変異を有する去勢抵抗性前立腺がんと診断され、1ラインのアンドロゲン受容体シグナル阻害薬療法後に増悪した人が次の治療を考える場合、「リムパーザ」治療を選択することで、「イクスタンジ(またはザイティガ+プレドニゾン)」を選択した場合を上回る無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。
「リムパーザ」治療の主な有害事象は貧血、悪心。
【発表】
2020年4月28日
【試験名】
PROfound(Phase 3)〔NCT02987543/jRCT2080223497〕
【試験参加国】
日本(順天堂大学医学部附属順天堂医院、東京医科歯科大学病院、日本医科大学付属病院、九州大学病院、弘前大学医学部附属病院、金沢大学附属病院、奈良県立医科大学付属病院、国立がん研究センター東病院、埼玉医科大学総合医療センター、香川大学医学部附属病院、がん研有明病院、京都大学医学部附属病院、前橋赤十字病院、四国がんセンター、東京慈恵会医科大学附属病院、杏林大学医学部付属病院、宮崎大学医学部附属病院、長崎大学病院、愛知県がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、大阪国際がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、近畿大学病院、北里大学病院、東邦大学医療センター佐倉病院、北海道大学病院、慶應義塾大学病院、大阪大学医学部附属病院、静岡がんセンター、横浜市立大学附属市民総合医療センター)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、韓国、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、台湾、トルコ、英国
【原著】
N Engl J Med 2020; 382:2091-2102. [PubMed: 32343890]
【さらに詳しく】
- 転移性去勢抵抗性前立腺癌に対するオラパリブ〔NEJM日本語アブストラクト〕
- 去勢抵抗性前立腺がん、オラパリブが有効/NEJM〔ケアネット〕
- 相同組換え修復遺伝子変異mCRPC、オラパリブの2次治療がPFSを改善(PROfound)/ESMO2019〔ケアネット〕
- HRR陽性去勢抵抗性前立腺がんへのオラパリブ療法はエンザルタミド、アビラテロンに優る〔海外がん医療情報リファレンス〕
- BRCA1/2やATM遺伝子に変異を持つmCRPC患者の2次治療でオラパリブがPFSを有意に延長【ESMO2019】〔日経メディカル〕
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- オラパリブがBRCA1/2やATM遺伝子に変異を持つmCRPC患者のPFSを有意に延長〔日経メディカル〕
- 「リムパーザ」、前立腺がんも主要評価項目達成 英AZのP3試験〔日刊薬業〕
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