再発した人が次の治療を考える場合「アバスチン」治療に「スプリセル」の上乗せを選択しても、6ヵ月無増悪生存率の向上、生存期間の延長は期待しにくい。
「アバスチン+スプリセル」治療を受けた人の15.7%で奏効し、「アバスチン」治療を受けた人では26.3%が奏効した。「アバスチン+スプリセル」治療が奏効した人は16.3ヵ月効果が持続したが、「アバスチン」治療が奏効した人の効果持続期間は2ヵ月だった。
「アバスチン」治療に「スプリセル」の上乗せすることでグレード3以上の有害事象を経験するリスクが増大する。その主なものは血液毒性であり、試験では「アバスチン+スプリセル」治療を受けた人の15.7%がグレード3以上の血液毒性を経験した(vs 7.9%)。
【発表】
2019年7月10日
【試験】
Phase 2〔NCT00892177〕
【原著】
Cancer . 2019 ;125:3790-3800. [PubMed: 31290996]