【HER2低発現HR陽性乳がん:一次化学療法】「エンハーツ」vs「化学療法」

DESTINY-Breast06(NEJM)                   

HER2低発現HR陽性の転移性乳がんと診断され、内分泌療法で病勢進行が認められたが、化学療法未治療の女性が次の治療を考える場合、「エンハーツ」治療を選択することで、「単剤化学療法(カペシタビンパクリタキセルアブラキサンより医師が選択)」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。

【発表】

2024年9月14日

【試験名】

DESTINY-Breast06(Phase 3)〔NCT04494425jRCT2061200028

【試験参加国】

日本(島市立広島市民病院、埼玉県立がんセンター、東海大学医学部付属病院、相良病院、神奈川県立がんセンター、昭和大学病院、国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター東病院、兵庫医科大学病院、大阪国際がんセンター、四国がんセンター、九州がんセンター、近畿大学病院、がん研究会有明病院、岡山大学病院、北海道大学病院、静岡県立総合病院、新潟県立がんセンター新潟病院、順天堂大学医学部附属順天堂医院、兵庫県立がんセンター、北里大学病院、聖マリアンナ医科大学病院、東京医科大学病院、埼玉医科大学国際医療センター、名古屋医療センター、三重大学医学部附属病院、東北大学病院、千葉県がんセンター、岐阜大学医学部附属病院、那覇西クリニック)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、デンマーク、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ロシア、サウジアラビア、スペイン、スウェーデン、台湾、シンガポール、ポーランド、イスラエル、インド、オーストリア、ポルトガル、英国

【原著】

N Engl J Med. 2024 Sep 14.  [PubMed: 39282896]

【さらに詳しく】

 

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