【ALK陽性肺がん:一次治療】「アレセンサ」vs「ザーコリ」

ALK阻害薬未治療のALK誘導遺伝子陽性の人は、「アレセンサ」治療を選択することで、無増悪生存期間の大幅な延長が期待できる。

試験では、「ザーコリ」治療を受けた人の無増悪生存期間は10.2ヵ月であったのに対し、「アレセンサ」治療を受けた人は試験期間中に半数以上が増悪なく生存していた。

グレード3または4の有害事象は、「ザーコリ」治療を受けた人の52%、「アレセンサ」治療を受けた人の26%に発現した。「ザーコリ」治療を受けた人の74%が有害事象のため投与が中断され、20%が投与を中止した。「アレセンサ」治療を受けた人の29%が有害事象のため投与が中断され、9%が投与を中止した。

この結果を受け、2016年12月22日に発刊された『EBMの手法による肺癌診療ガイドライン(悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む)2016年版』(日本肺癌学会編)は、非扁平上皮がんでALK遺伝子転座陽性例に対して、下記のように推奨グレードが変更となった。

  1. アレクチニブ(アレセンサ)」の推奨グレードがC1からA
  2. クリゾチニブ(ザーコリ)」の推奨グレードがAからB
  3. 一次治療で推奨される細胞障害性抗がん薬の推奨グレードがBからC1

【発表】

2017年5月10日

【試験名】

J-ALEX(Phase 3)〔JapicCTI-132316

【原著】

Lancet 2017; 390: 29–39. [PMID:28501140]

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