アントラサイクリン系薬剤の治療を受けたことがある人でも、「ドセタキセル」治療に「カペシタビン」の追加を選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。
試験では、「ドセタキセル」に「カペシタビン」を追加することで、無増悪生存期間は9.8ヵ月から10.5ヵ月に延長(p=0.03)。
グレード3以上の有害事象は、「ドセタキセル+カペシタビン」治療を受けた74%の人が経験し、「ドセタキセル」治療を受けた人の76%が経験した。グレード3以上の有害事象について治療間の差は、「カペシタビン」を追加することで手足症候群が0%から7.3%に増加、倦怠感は10.0%から2.4%に、末梢浮腫が7.5%から1.2%に減少。
【発表】
2016年12月22日
【試験名】
JO21095(Phase 3)
【原著】
Breast Cancer Res Treat. 2016 Dec 22. [PubMed:28005247]
【さらに詳しく】
- カペシタビンとドセタキセル併用療法はHER2陰性の転移を有する日本人乳癌患者のPFSを延長【SABCS2012】
- 転移を有するHER2陰性乳癌でアントラサイクリン既治療の患者のPFSがカぺシタビンとドセタキセルの併用で延長【乳癌学会2013】