再発または難治性の濾胞性リンパ腫のうち、EZH2遺伝子変異陽性の人45名が「EZH2阻害薬タズベリク」治療を受けた結果、69%の人が治療に奏効し、10.9ヵ月間奏効が持続した。
一方、EZH2遺伝子変異野生型の人49名が「タズベリク」治療を受けた結果、35%の人が治療に奏効し、13.0ヵ月間奏効が持続した。
「タズベリク」治療の主なグレード3以上の治療関連有害事象は、血小板減少症(3%)、好中球減少症(3%)、貧血(2%)であった。
「タズベリク」は、本試験の結果などに基づき、2020年7月8日に承認申請し、2021年6月23日、「再発又は難治性のEZH2遺伝子変異陽性の濾胞性リンパ腫(標準的な治療が困難な場合に限る)」を効能・効果として承認された。
【発表】
2020年10月6日
【試験名】
Study E7438-G000-101(Phase 2)〔NCT01897571〕
【試験参加国】
米国、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、台湾、ウクライナ、英国
【原著】
Lancet Oncol 2020; 21: 1433–42. [PubMed: 33035457]
【こちらの図鑑も合わせて見る】
【さらに詳しく】