【HER2陽性乳がん:周術期治療】「フェスゴ(皮下注)」vs「ハーセプチン(静注)+パージェタ(静注)」

FeDeriCa(Lancet Oncol)                      

HER2陽性早期乳がんと診断された女性が手術前後の治療を考える場合、「ハーセプチン(静注)+パージェタ(静注)」に代わって「トラスツズマブ/ペルツズマブ配合剤であるフェスゴ(皮下注)」を選択しても同程度の病理学的完全奏効率が期待できる。

本試験、PHranceSCa試験の結果に基づき、2022年9月29日、「フェスゴ」が「HER2陽性乳がん」および「がん化学療法後に増悪したHER2陽性大腸がん」を予定適応症として承認申請された。承認されれば、投与時間が短縮し、利便性の向上や医療現場の負担軽減につながることが期待される。

【発表】

2020年12月21日

【試験名】

FeDeriCa(Phase 3)〔NCT03493854

【試験参加国】

日本(九州がんセンター、福島県立医科大学附属病院、岐阜大学医学部附属病院、広島市立広島市民病院、北海道がんセンター、兵庫医科大学病院、相良病院、神奈川県立がんセンター、東海大学医学部付属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、岡山大学病院、大阪国際がんセンター、埼玉医科大学国際医療センター、聖路加国際病院、がん研有明病院)、米国、アルゼンチン、ベルギー、ブラジル、カナダ、チェコ、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、メキシコ、ポーランド、ロシア、スペイン、台湾、タイ、ウクライナ、英国

【原著】

Lancet Oncol. 2021 ;22:85-97. [PubMed: 33357420]

【さらに詳しく】

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