【成人T細胞白血病リンパ腫:二次治療(ORR)】ハイヤスタ

HBI-8000-210(Cnacer Sci)                     

成人T細胞白血病リンパ腫と診断され、化学療法および「ポテリジオ」治療歴のある23名が「HDAC阻害薬 ハイヤスタ」治療を受けた結果、30.4%の人が治療に奏効し、9.2ヵ月奏効が持続した。

ハイヤスタ」治療を受けた78.3%がグレード3以上の有害事象を経験した。

本試験の結果などに基づき、2020年9月30日、「ハイヤスタ」は「再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫」に対して承認申請され、2021年6月23日、承認された。その後、「ハイヤスタ」は2021年8月12日に薬価収載され、10月20日に発売された。

【発表】

2022年5月17日

【試験】

HBI-8000-210(Phase 2b)

【試験実施国】

日本

【原著】

Cancer Sci. 2022 ;113:2778-2787.  [PubMed: 35579212]

【添付文書における表記】

国内第IIb相試験(HBI-8000-210試験)

再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫患者注1)を対象に、本剤1日1回40mgを週2回、3又は4日間隔で食後に経口投与したときの有効性及び安全性を検討した。その結果、奏効率は、下表のとおりであった。組み入れられた患者の病型別での奏効率は、急性型46.2%(6/13例)、リンパ腫型12.5%(1/8例)、予後不良因子を有する慢性型0%(0/2例)であった。

安全性評価症例23例中23例(100%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、血小板減少18例(78.3%)、好中球減少12例(52.2%)、白血球減少10例(43.5%)、貧血9例(39.1%)、食欲減退8例(34.8%)及び倦怠感7例(30.4%)であった。

注1)HBI-8000-210試験対象患者の詳細