【HLA-A2*0201陽性悪性黒色腫:二次治療(OS)】「ヤーボイ」vs「糖蛋白100ペプチドワクチン」

MDX010-20(NEJM)                        

HLA-A2*0201陽性のⅢまたはⅣ期悪性黒色腫と診断され、転移巣に対する治療中に進行した人が次の治療を考える場合、「ヤーボイ」治療を選択することで、「糖蛋白100ペプチドワクチン(gp100)」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。

【発表】

2010年6月5日

【試験名】

MDX010-20(Phase 3)〔NCT00094653

【試験参加国】

米国、アルゼンチン、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、フランス、ドイツ、ハンガリー、オランダ、南アフリカ、スイス、米国

【原著】

N Engl J Med. 2010;363:711-23. [PubMed: 20525992]

【さらに詳しく】

【添付文書における表記】

前治療歴を有する根治切除不能なⅢ期/Ⅳ期の悪性黒色腫患者*1676例を対象として,本剤3mg/kgとgp100*2,本剤3mg/kg又はgp100を3週間間隔で4回投与した(本剤は点滴静注,gp100は皮下注射)。主要評価項目とされた全生存期間の結果は以下のとおりであった。
*1:HLA-A2*0201陽性患者のみが対象
*2:悪性黒色腫由来の抗原ペプチド,未承認

本剤が単独投与された80.2%(105/131例)に副作用が認められた。主な副作用は,下痢27.5%(36/131例),そう痒症,疲労各24.4%(32/131例),悪心23.7%(31/131例),発疹19.1%(25/131例),嘔吐12.2%(16/131例),食欲減退11.5%(15/131例)であった。