限局性ユーイング肉腫と診断された小児および成人が導入化学療法を考える場合、「VACD(ビンクリスチン+ドキソルビシン+アクチノマイシン+シクロホスファミド)」と「IE(イホスファミド+エトポシド)」を交互に投与することを選択することで、5年無病生存率および5年生存率の向上が期待できる。
本試験結果を根拠の1つとして、『小児がん 診療ガイドライン』2016 年版の「限局例に対する標準化学療法は」というClinical Questionにおいて「限局例に対する化学療法はビンクリスチン(VCR)、ドキソルビシン(DXR)、シクロホスファミド(CPA)、アクチノマイシン(ACD)、イホスファミド(IFM)、エトポシド(ETP)のうち4〜6 剤を組み合わせた多剤併用化学療法が強く推奨される。ただし,適切な局所療法を併用することが必要である。」
【発表】
2003年2月20日
【試験】
NCI-INT0091(Phase 3)
【原著】
N Engl J Med. 2003 ;348:694-701. [PubMed: 12594313]
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