【肝細胞がん:一次治療(OS)】「スーテント」vs「ネクサバール」

SUN1170 HCC(JCO)                       

局所進行または転移性肝細胞がんと診断された人が初めての全身治療を考える場合、「スーテント」治療を選択しても、「ネクサバール」治療を選択した場合を上回る生存期間は期待しにくく、むしろ短縮するリスクが高い。

スーテント」治療を受けた人で、「ネクサバール」治療より多くの有害事象を経験した。「スーテント」治療の主なグレード3または4の有害事象は、血小板減少症(29.7%)、好中球減少症(25.7%)、「ネクサバール」治療の主なグレード3または4の有害事象は、手足症候群(21.2%)であった。

この結果を受けて、無益性と安全性の理由から本試験は早期終了となった。

【発表】

2013年9月30日

【試験】

SUN1170 HCC(Phase 3)〔NCT00699374jRCT2080220653

【試験実施国】

日本、米国、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、イタリア、韓国、マレーシア、フィリピン、ポーランド、ロシア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、トルコ、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2013 ;31:4067-75. [PubMed: 32716114]

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