【レジメン図鑑】カドサイラ(HER2陽性乳がん)

カドサイラ」(一般名=ラスツズマブ エムタンシン)は、2013年9月20日、「HER2陽性の手術不能又は再発乳がん」を効能・効果として承認された抗体薬物複合体である。この承認はPhase 3試験『EMILIA』、Phase2試験『JO22997』の結果に基づいている。

HER2陽性転移・再発乳がんに対する二次治療について、「カドサイラ」治療を比較対照に「エンハーツ」治療の有用性Phase 3試験『DESTINY-Breast03』の結果として示され、2021年9月にESMO2021で、2022年3月にNEJM誌に発表された。この結果に基づいて、2022年11月24日、「化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳癌」に対し、「エンハーツ」治療が承認された。「カドサイラ」の投与は、現在、HER2陽性転移・再発乳がんの二次治療として推奨されていない。

【承認日】

2013年9月20日

【効能及び効果】

  • HER2陽性の手術不能又は再発乳癌

【さらに詳しく】