【Ⅲ期肺がん(PD-L1発現量別):維持療法】「イミフィンジ」vs「プラセボ」

PACIFIC(Ann Oncol)                      

切除不能なⅢ期非小細胞肺がんと診断され、化学放射線療法後に、腫瘍が現状維持または縮小した人が次の治療を考える場合、「イミフィンジによる維持療法」を選択することで、PD-L1発現量が1%未満の人を除き、生存期間の延長が期待できる。

  • PD-L1≧1%
    PFS
    イミフィンジ〕17.8ヵ月 vs 〔プラセボ〕5.6ヵ月、HR 0.46(0.33-0.64)
    OS
    イミフィンジ〕未到達 vs 〔プラセボ〕29.6ヵ月、HR 0.59(0.41-0.83)
  • PD-L1<25%
    PFS
    イミフィンジ〕16.9ヵ月 vs 〔プラセボ〕6.9ヵ月、HR 0.59(0.43-0.82)
    OS
    イミフィンジ〕39.7ヵ月 vs 〔プラセボ〕37.4ヵ月、HR 0.89(0.63-1.25)

【発表】

2020年3月21日

【試験名】

PACIFIC(Phase 3)〔NCT02125461/jRCT2080222682

【試験参加国】

日本(順天堂大学医学部附属順天堂医院、日本医科大学付属病院、国立がん研究センター中央病院、九州大学病院、大阪はびきの医療センター、埼玉医科大学国際医療センター、関西医科大学附属病院、広島市立広島市民病院、金沢大学附属病院、国立がん研究センター東病院、埼玉県立がんセンター、久留米大学病院、四国がんセンター、名古屋医療センター、宮城県立がんセンター、岡山大学病院、大阪国際がんセンター、近畿大学病院、群馬県立がんセンター、北里大学病院、近畿中央呼吸器センター、北里大学病院、仙台厚生病院、国立国際医療研究センター、静岡がんセンター、大阪医科薬科大学病院、山口宇部医療センター、神奈川県立循環器呼吸器病センター、神奈川県立がんセンター)、米国、オーストラリア、ベルギー、カナダ、チリ、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ペルー、ポーランド、シンガポール、スロバキア、南アフリカ、スペイン、台湾、タイ、トルコ、ベトナム、英国

【原著】

Ann Oncol. 2020 ;31:798-806. [PubMed: 32209338]

【さらに詳しく】

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