MONARCH 3(Breast Cancer)
HR陽性HER2陰性の進行乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、日本人でも同様に「アリミデックス(またはフェマーラ)」治療に「CDK4/6阻害薬 ベージニオ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。
試験では「ベージニオ」の上乗せすることで奏効率が50.0%から62.1%に向上した。
「ベージニオ」を上乗せすることで下痢(全グレード)を経験するリスクは、46.7%から94.7%に高まり、グレード3以上の有害事象を経験するリスクは0から10.5%に高まる。好中球減少症(全グレード)を経験するリスクは、0から68.4%(グレード3以上:21.1%)に高まる。
【発表】
2021年10月18日
【試験名】
MONARCH 3(Phase 3)〔NCT02246621/jRCT2080222697〕
【試験参加国】
日本(愛知県がんセンター、千葉県がんセンター、四国がんセンター、九州がんセンター、広島市立広島市民病院、北海道がんセンター、兵庫医科大学病院、相良病院、神奈川県立がんセンター、京都大学医学部附属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪医療センター、埼玉県立がんセンター、東京医科大学病院、静岡がんセンター、自治医科大学附属病院、がん研有明病院)、米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、ギリシャ、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、プエルトリコ、ロシア、スロバキア、スペイン、スウェーデン、台湾、トルコ、英国
【原著】
Breast Cancer. 2022 ;29:174-184. [PubMed: 34661821]
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