
シスプラチンを含む高度催吐性化学療法の初回治療を受ける予定の人は「アロカリス+アロキシ+デキサメタゾン」を選択しても、「プロイメンド+アロキシ+デキサメタゾン」に劣らない嘔吐の完全抑制率が期待できる。試験に参加した人の88.4%が肺がん、5.7%が食道がん、2.2%が頭頸部がんであった。
「アロカリス+アロキシ+デキサメタゾン」による嘔吐予防を受けた人の11.0%に注射部位反応が認められ、「プロイメンド+アロキシ+デキサメタゾン」によるによる嘔吐予防を受けた人の注射部位反応発現率の20.6%に比べ有意に少なかった。
2022年3月28日、「アロカリス」が「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)」の効能・効果で承認され、同年5月30日に発売された。
【発表】
2021年11月18日
【試験名】
CONSOLE(Phase 3)〔JapicCTI-194611〕
【試験実施国】
日本
【原著】
J Clin Oncol. 2022 ;40:180-188. [PubMed: 34793245]
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