【胃がん:一次治療(OS)】「キイトルーダ+化学療法」vs「化学療法」

KEYNOTE-859(Lancet Oncol)                  

HER2陰性の進行胃がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「化学療法(5-FUシスプラチンまたはCAPOX)」に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。

本試験の結果に基づき、2023年5月12日、「キイトルーダ+化学療法」が「HER2陰性の胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんの1次治療」について承認申請された。

【発表】

2023年10月21日

【試験名】

KEYNOTE-859(Phase 3)〔NCT03675737/jRCT2080224580

【試験参加国】

日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、兵庫県立がんセンター、神戸市立医療センター中央市民病院、茨城県立中央病院、香川大学医学部附属病院、北里大学病院、神奈川県立がんセンター、関西医科大学附属病院、近畿大学病院、大阪大学医学部附属病院、埼玉県立がんセンター、九州がんセンター、広島市立広島市民病院、熊本大学病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪国際がんセンター、国立がん研究センター中央病院、都立駒込病院、がん研有明病院)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、グアテマラ、香港、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、ポーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、スイス、台湾、トルコ、ウクライナ、英国

【原著】

Lancet Oncol 2023; 24: 1181–95. [PubMed: 37875143]

【さらに詳しく】

 

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【トライアル図鑑】KEYNOTE-859(胃がん)
【試験名】 KEYNOTE-859(Phase 3)〔NCT03675737/jRCT2080224580〕 【試験開始日】 2019年3月18日 【試験終了予定日】 2024年2月2日 【試験参加国】 日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、兵庫県立がんセンター、 ...
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