【乳がん:術後治療(DFS)】「タキサン」vs「AC→タキサン」

N-SAS BC02(Cancer)                      

切除可能な乳がんと診断され、手術後にリンパ節転移が認められた女性が術後補助化学療法を考える場合、「ドキソルビシンシクロホスファミド(AC)→タキサン(ドセタキセルまたはパクリタキセル)」治療から「AC」の省略を選択することで、無病生存期間は短縮する。
「AC→ドセタキセル」治療を選択することで「AC→パクリタキセル」治療を選択した場合を上回る無病生存期間、生存期間(HR 0.75(0.574-0.980), p=0.035)が期待できる。

好中球減少、悪心、嘔吐はACが含まれた化学療法で多く、浮腫はドセタキセルが含まれた化学療法で多かった。

【発表】

2017年1月12日

【試験】

N-SAS BC02(Phase 3)

【試験実施国】

日本

【原著】

Cancer. 2017 ;123:759-768. [PubMed: 28081304]