手術後の補助療法を考える場合、「エピルビシン+ドセタキセル」6サイクル同時投与を選択しても、5年無病生存率の向上は期待しにくい。
試験では、「エピルビシン」4サイクル後に「ドセタキセル」4サイクルの逐次治療を受けた人の5年無病生存率は92.6%であったのに対し、「エピルビシン+ドセタキセル」6サイクル同時治療を受けた人の5年無病生存率は88.2%であり、治療間に差はなかった(P=0.055)。
主な有害事象は、好中球減少症、発熱性好中球減少症、嘔吐・悪心。好中球減少症、嘔吐・悪心の発現は、逐次治療を受けた人で有意に多かった。
【発表】
2017年6月22日
【試験】
Phase 3
【原著】
Br J Cancer. 2017 ;117:164-170. [PubMed:28641315]