【多発性骨髄腫:二次治療(OS)】「カイプロリス+デキサメタゾン」vs「ベルケイド+デキサメタゾン」

ENDEAVOR(Lancet Oncol)                    

多発性骨髄腫と診断され、再発または治療抵抗性となった人が次の治療を考える場合、「カイプロリスデキサメタゾン」治療を選択することで「ベルケイドデキサメタゾン」治療を選択した場合を上回る生存期が期待できる。

グレード3以上の有害事象は、「ベルケイドデキサメタゾン」併用療法を受けた人の71%が経験し、「カイプロリスデキサメタゾン」併用療法を受けた人では81%が経験した。重篤な有害事象は、ベルケイドデキサメタゾン」併用療法を受けた人の40%が経験し、「カイプロリスデキサメタゾン」併用療法を受けた人では59%が経験した。

カイプロリスデキサメタゾン」併用療法のグレード3以上の主な有害事象は、貧血(16% vs 10%)、高血圧(15% vs 3%)、肺炎(9% vs 9%)、血小板減少症(9% vs 9%)、倦怠感(7% vs 8%)、呼吸困難(6% vs 2%)、リンパ球数減少(6% vs 2%)、下痢(4% vs 9%)、末梢神経障害(1% vs 6%)。

【発表】

2017年8月23日

【試験名】

ENDEAVOR(Phase 3)〔NCT01568866

【試験参加国】

日本(九州大学病院、JCHO京都鞍馬口医療センター、京都府立医科大学附属病院、岡山医療センター、徳島県立中央病院、日本赤十字社医療センター、名古屋市立大学病院、豊橋市民病院、九州がんセンター、大垣市民病院、群馬大学医学部附属病院、札幌医科大学附属病院、神戸市立医療センター中央市民病院、東海大学医学部付属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、大阪大学医学部附属病院、栃木県立がんセンター、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、虎の門病院、東京医科大学病院、災害医療センター)、韓国、台湾、タイ、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スロバキア、スペイン、ウクライナ、英国

【原著】

Lancet Oncol. 2017 ;18:1327-1337. [PubMed: 28843768]

【さらに詳しく】

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