
フッ化ピリミジン系製剤、オキサリプラチンの治療歴がある人は、「FOLFIRI」治療に「コナツムマブ」または「ガニツマブ」治療の上乗せを選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「プラセボ+FOLFIRI」治療を受けた人の無増悪生存期間は4.6ヵ月であったのに対し、「ガニツマブ+FOLFIRI」治療を受けた人では4.5ヵ月、「コナツムマブ+FOLFIRI」治療を受けた人では6.5ヵ月であり、治療間に統計学的に有意な差は認められなかった。
生存期間も「プラセボ+FOLFIRI」治療を受けた人が12.0ヵ月であったのに対し、「ガニツマブ+FOLFIRI」治療を受けた人では12.4ヵ月、「コナツムマブ+FOLFIRI」治療を受けた人では12.3ヵ月であり、治療間に統計学的に有意な差は認められなかった。
奏効率は、「プラセボ+FOLFIRI」治療を受けた人で2%、「ガニツマブ+FOLFIRI」治療を受けた人で8%、「コナツムマブ+FOLFIRI」治療を受けた人で14%であった。
主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少症と下痢。
【発表】
2013年3月19日
【試験】
Phase 2
【原著】
Ann Oncol. 2013;24:1777-85. [PubMed:23510984]