ⅣAまたはⅣB期上咽頭がんと診断された人が化学放射線療法前の導入化学療法を考える場合、「パクリタキセル+シスプラチン+カペシタビン」治療を選択することで、「シスプラチン+5-FU」治療を選択した場合より3年治療成功生存率の向上が期待できる。
3年生存率には差がなく、「パクリタキセル+シスプラチン+カペシタビン」治療を選択した人の94.7%が3年生存でき、「シスプラチン+5-FU」治療を選択した人の88.9%が3年生存できた(HR 0.45(0.17-1.18) p=0.10)。
「パクリタキセル+シスプラチン+カペシタビン」治療を受けた57.6%がグレード3または4の急性有害事象を経験し、「シスプラチン+5-FU」治療を受けた65.8%がグレード3または4の急性有害事象を経験した。
【発表】
2022年3月24日
【試験】
Phase 3〔NCT02940925〕
【原著】
JAMA Oncol. 2022;8:706-714. [PubMed: 35323856]