承認申請中の治療レジメン

現在、承認申請中の治療レジメンについてまとめてみた。

 

1. 非小細胞肺がん

【明日のレジメン図鑑】ハイイータン(MET陽性肺がん)
「ハイイータン(一般名:グマロンチニブ)」は、2024年6月24日、「MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して、承認されたMET阻害薬。この承認は、Phase 2試験『GLORY試験』の結果に基づく。 【承認日】 2024年6月 ...
【明日のレジメン図鑑】オータイロ(ROS1陽性肺がん)
「オータイロ(一般名:レポトレクチニブ)」はROS1融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに対して、2023年10月25日に承認申請されたROS1/TRK/ALKチロシンキナーゼ阻害薬。この申請は、Phase 1/2試験『TRIDENT-1試験』の結果に基づく。 【承認申請日】 2023 ...
【明日のレジメン図鑑】ライブリバント+カルボプラチン +ペメトレキセド(EGFR Exon 20陽性肺がん)
「ライブリバント」は、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の非小細胞肺がんに対して、2023年11月17日に承認申請されたEGFR/MET二重特異性抗体。この申請は、Phase 3試験『PAPILLON試験』の結果に基づく。 【承認申請日】 2023年11月17日 【効能及び効 ...
【レジメン図鑑】アレセンサ(ALK陽性肺がん:術後治療)
「アレセンサ(一般名=アレクチニブ塩酸塩)」は、2014年7月4日、「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して承認されたALK阻害薬。「ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんにおける術後補助療法」に対しては、2023年12月15日、承認申請され、2024 ...
【明日のレジメン図鑑】ライブリバント+ラゼルチニブ(EGFR陽性肺がん)
「ライブリバント+ラゼルチニブ」治療は、「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」に対して、2024年4月8日に承認申請されたEGFR/MET二重特異性抗体とEGFR-TKI阻害薬の併用療法。この申請は、Phase 3試験『MARIPOSA試験』の結果に基づく。 ...
【明日のレジメン図鑑】ライブリバント+ペメトレキセド+カルボプラチン(EGFR陽性肺がん)
「ライブリバント+ペメトレキセド+カルボプラチン」併用療法は、「「タグリッソ治療開始後に病勢が進行したEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がん」に対して、2024年5月31日に承認申請された治療レジメン。この申請は、Phase 3試験『MARIPOSA-2試験』の結果に基づく。 ...
【明日のレジメン図鑑】タグリッソ(EGFR陽性Ⅲ期肺がん)
「タグリッソ」単剤治療は、「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」、「EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法」に対して承認されているレジメンであるが、2024年7月31日に新たに「エクソン19欠失型またはエクソン21(L858R)点突然変異が確 ...

 

2. 小細胞肺がん

【明日のレジメン図鑑】タルラタマブ(小細胞肺がん)
「タルラタマブ」治療は、「進行・再発の進展型小細胞肺がん」に対して、2024年5月15日に承認申請されたDLL3標的BiTE抗体。この申請は、Phase 2試験『DeLLphi-301試験』の結果に基づく。 【承認申請日】 2024年5月15日 【効能及び効果】 進行・再発の進展 ...
【明日のレジメン図鑑】イミフィンジ(限局型小細胞肺がん:維持療法)
「イミフィンジ」単剤治療は、「切除不能な局所進行の非小細胞肺がんにおける根治的化学放射線療法後の維持療法」に対して承認されているレジメンであるが、2024年7月31日に新たに「根治的化学放射線療法後に疾患進行が認められない限局型小細胞肺がん」を対象に承認申請された。この申請は、P ...

 

3. 悪性胸膜中皮腫

【明日のレジメン図鑑】キイトルーダ+シスプラチン+ペメトレキセド(悪性胸膜中皮腫:一次治療)
「キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)」について、「ペメトレキセド+シスプラチン(カルボプラチンの代替使用も可)」との併用で切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫に対する一次治療、2024年7月1日に承認申請された。この申請は、海外Phase 3試験『KEYNOTE-483』、 ...

 

4. 乳がん

【明日のレジメン図鑑】トロデルビ(乳がん)
2024年1月30日、抗Trop-2抗体薬物複合体「トロデルビ(一般名:サシツズマブ ゴビテカン)」が「化学療法歴のある手術不能または再発のホルモン受容体陰性かつHER2陰性乳がん」を対象に承認申請され、9月12日開催予定の厚生労働省 薬事審議会医薬品第二部会にて承認の可否を審議 ...
【明日のレジメン図鑑】ダトポタマブ デルクステカン(乳がん)
2024年3月14日、抗Trop-2抗体薬物複合体「ダトポタマブ デルクステカン」が「ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または転移を有する乳がん」を対象に承認申請された。この申請は、Phase 3試験『TROPION-Breast01』の結果に基づく。 【承認申請日】 ...

 

5. 大腸がん

【明日のレジメン図鑑】フリュザクラ(大腸がん:三次治療)
「フリュザクラ(一般名:フルキンチニブ)」が「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2023年9月29日に承認申請され、2024年8月2日開催予定の薬事審議会医薬品第二部会にて承認の可否が審議される予定。この申請は、Phase 3試験『FRESCO-2試験』および『 ...

 

6. 肝細胞がん

【明日のレジメン図鑑】オプジーボ+ヤーボイ(肝細胞がん)
「オプジーボ+ヤーボイ」治療は、2024年8月9日に「切除不能な肝細胞がん」に対し、承認申請された治療レジメン。この承認申請は、Phase 3試験『CheckMate 9DW試験』の結果に基づく。 【承認申請日】 2024年8月9日 【効能及び効果】 切除不能な肝細胞がん 【さら ...

 

7. 胆道がん

【明日のレジメン図鑑】タスフィゴ(FGFR2陽性胆道がん)
「タスフィゴ(一般名:タスルグラチニブ)」は、2023年12月18日、「がん化学療法歴のあるFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道がん」を対象に承認申請されたFGFR選択的阻害薬。2024年8月2日開催予定の薬事審議会医薬品第二部会にて承認の可否が審議される予定。 【承認申 ...

 

8. 腎細胞がん

【明日のレジメン図鑑】ベルズチファン(腎細胞がん)
2024年7月22日、「経口HIF-2α阻害薬 ベルズチファン」単剤治療が「根治切除不能または転移性の腎細胞がん」を予定適応症として承認申請された。本承認申請は、『LITESPARK-005』試験の結果に基づいている。 【承認申請日】 2024年7月22日 【効能及び効果】 単剤 ...

 

9. 尿路上皮がん

【明日のレジメン図鑑】エルダフィチニブ(FGFR3陽性尿路上皮がん)
「 エルダフィチニブ」は「FGFR3遺伝子変異または融合遺伝子を有するがん薬物療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮がん」に対して、2023年11月20日に承認申請されたFGFR阻害薬。この申請は、Phase 3試験『THOR試験』の結果に基づく。 【承認申請日】 2023年11 ...
【明日のレジメン図鑑】オプジーボ+ゲムシタビン+シスプラチン(尿路上皮がん)
2023年12月18日、「オプジーボ+ゲムシタビン+シスプラチン」が「根治切除不能な尿路上皮がん」を対象に承認申請された。 【承認申請日】 2023年12月18日 【効能及び効果】 根治切除不能な尿路上皮癌 【さらに詳しく】 ニボルマブの根治切除不能な尿路上皮癌への適応拡大が申請 ...
【明日のレジメン図鑑】キイトルーダ+パドセブ(尿路上皮がん)
2024年1月31日、「キイトルーダ+パドセブ」併用療法が「局所進行または転移を有する尿路上皮がん」を対象に承認申請された。この申請は、Phase 3試験『EV-302/KEYNOTE-A39試験』の結果に基づく。 【承認申請日】 2024年1月31日 【効能及び効果】 局所進行 ...

 

10. 子宮体がん

【明日のレジメン図鑑】キイトルーダ+化学療法(子宮体がん)
「キイトルーダ+パクリタキセル+カルボプラチン」併用療法は進行または再発の子宮体がんに対して、Phase 3試験『KEYNOTE-868試験』の結果に基づき、2024年2月29日に承認申請された。 【承認申請日】 2024年4月12日 【効能及び効果】 進行または再発の子宮体癌 ...

 

11. 子宮頸がん

【明日のレジメン図鑑】キイトルーダ+化学放射線療法(子宮頸がん)
「キイトルーダ+化学放射線療法」は局所進行子宮頸がんに対して、Phase 3試験『KEYNOTE-A18試験』の結果に基づき、2024年2月29日に承認申請された。 【承認申請日】 2024年2月29日 【効能及び効果】 局所進行子宮頸癌 【さらに詳しく】 新規診断高リスクの局所 ...
【明日のレジメン図鑑】チソツマブ ベドチン(子宮頸がん)
「チソツマブ ベドチン」単剤治療は、「化学療法後に増悪した進行または再発子宮頸がん」を対象に承認申請された治療レジメン。本申請はPhase3試験『innovaTV301』などの結果に基づいている。 【承認申請日】 2023年4月26日 【効能及び効果】 化学療法後に増悪した進行ま ...

 

12. 肉腫

【明日のレジメン図鑑】テセントリク(胞巣状軟部肉腫)
進行胞巣状軟部肉腫に対し、2024年3月14日、「テセントリク」(一般名=アテゾリズマブ)が承認申請された。この申請は国内Phase2試験『ALBERT』および米国Phase2試験の成績に基づいている。 胞巣状軟部肉腫は、悪性軟部肉腫の1%未満と超希少がんの1つで、日本人における ...

 

13. 血液がん

【明日のレジメン図鑑】モスネツズマブ(濾胞性リンパ腫)
2024年3月14日、「モスネツズマブ」単剤治療が「過去に2レジメン以上の全身療法を受けたことがある再発又は難治性の濾胞性リンパ腫」を予定適応症として承認申請された。 【承認申請日】 2024年3月14日 【効能及び効果】 過去に2レジメン以上の全身療法を受けたことがある再発又は ...
【明日のレジメン図鑑】サークリサ+VRd(多発性骨髄腫)
「サークリサ+ベルケイド+レブラミド+デキサメタゾン」併用療法は、「未治療の多発性骨髄腫」に対して、2024年5月14日に承認申請された治療レジメン。この申請は、Phase 3試験『IMROZ』の結果に基づく。 【承認申請日】 2024年5月14日 【効能及び効果】 未治療の多発 ...
【近未来のレジメン図鑑】ベネクレクスタ+イムブルビカ併用療法(マントル細胞リンパ腫)
「ベネクレクスタ(一般名:ベネトクラクス)」は、2024年7月12日に「イムブルビカ(一般名:イブルチニブ)」との併用療法において「再発または難治性のマントル細胞リンパ腫」を予定適応症として承認申請された。 本申請は、海外Phase3試験『SYMPATICO』および国内Phase ...