【HER2陽性食道がん:術前治療(DFS)】「ハーセプチン+化学放射線療法」vs「化学放射線療法」

RTOG1010(Lancet Oncol)                  

HER2過剰発現を有する食道腺がんと診断された人が術前補助療法を考える場合、「化学放射線療法(パクリタキセルカルボプラチン+ 50.4 Gy 28分画)」に「ハーセプチン」の上乗せを選択しても無病生存期間の延長は期待しにくい。

「化学放射線療法+ハーセプチン」治療を受けた人の43%がグレード3の有害事象を経験し(vs 54%)、グレード4の有害事象を21%の人が経験した(vs 22%)。主なグレード3以上の治療関連有害事象は、血液毒性(56% vs 57%)、胃腸障害(29% vs 21 %)であった。

【発表】

2022年1月14日

【試験名】

RTOG1010(Phase 3)〔NCT01196390

【試験実施国】

米国

【原著】

Lancet Oncol. 2022 ;23:259-269. [PubMed: 35038433]

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