
VELIA(NEJM)
III期またはIV期の高悪性度漿液性卵巣がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、導入療法として「化学療法(カルボプラチン+パクリタキセル)」に「ベリパリブ」を上乗せし、終了後「ベリパリブ」による維持療法を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。
しかし、「化学療法」に「ベリパリブ」を上乗せしただけでは、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。
【発表】
2019年9月28日
【試験名】
VELIA/GOG-3005(Phase 3)〔NCT02470585〕
【試験参加国】
日本(愛知県がんセンター、九州がんセンター 、久留米大学病院 、岩手医科大学附属病院、熊本大学医学部附属病院、三重大学医学部附属病院、東北大学病院、新潟大学医歯学総合病院、近畿大学病院、静岡がんセンター、がん研究会有明病院、慶應義塾大学病院、山形大学医学部附属病院、兵庫県立がんセンター、関西労災病院、東京慈恵会医科大学附属柏病院、聖マリアンナ医科大学病院、呉医療センター、四国がんセンター、大阪国際がんセンター、北海道がんセンター、東京慈恵会医科大学附属病院)、米国、オーストラリア、ブラジル、デンマーク、イスラエル、韓国、ニュージーランド、ポーランド、スペイン、英国
【原著】
N Engl J Med 2019; 381:2403-15. [PubMed:31562800]
【さらに詳しく】
- 卵巣癌に対する一次化学療法との併用療法および維持療法としてのベリパリブ〔NEJM日本語アブストラクト〕
- 卵巣がん、導入・維持療法でのveliparib投与でPFS延長/NEJM〔ケアネット〕
- PARP阻害薬ベリパリブと化学療法の併用で進行卵巣がんの無増悪生存期間が改善〔海外がん医療情報リファレンス〕
- 未治療の進行卵巣漿液性腺癌に対しveliparibは化学療法との併用および維持療法でPFSを延長【ESMO2019】〔日経メディカル〕
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