【HR陽性非浸潤性乳管がん:術後治療】「アリミデックス」vs「タモキシフェン」

エストロゲンもしくはプロゲステロン受容体が陽性の非浸潤性乳管がんと診断された女性が、乳房温存術後の治療を考える場合、「アリミデックス5年投与」を選択することでで10年以内に再発するリスクは「タモキシフェン5年投与」を選択した場合と差がない。

アリミデックス」治療では、筋痙攣(2% vs 7%、p<0.0001)、婦人科がん(子宮内膜がん:1例 vs 11例、p=0.0044、子宮がん:0例 vs 5例、p=0.027)、婦人科症状/血管運動症状(ホットフラッシュ、膣乾燥など、61% vs 69%、p<0.0001)、深部静脈血栓症(1%未満 vs 1%、p=0.0011)が少なく、骨折(9% vs 7%、p=0.027)、筋骨格系イベント(64% vs 54%、p<0.0001)、脂質異常症(3% vs 1%、p<0.0001)、脳卒中(脳血管障害:1%  vs 1%未満、p=0.025、一過性脳虚血発作:1%  vs 1%未満、p=0.05)が多い。

【発表】

2015年12月11日

【試験名】

IBIS-II DCIS(Phase 3)

【原著】

Lancet. 2016;387:866-73.  [PubMed: 26686313]

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