新たに急性骨髄性白血病と診断された場合、「イダルビシン+シタラビン」治療に「クロファラビン」を併用しても「フルダラ」を併用しても同程度の効果が期待できるが、「フルダラ」併用を選択したほうが有害事象が軽い。
試験では、「クロファラビン+イダルビシン+シタラビン」治療を受けた人の80%が完全寛解または血小板回復を伴わない完全寛解を得た。「フルダラ+イダルビシン+シタラビン」治療を受けた人では82%であった。
「クロファラビン+イダルビシン+シタラビン」治療を受けた人は無イベント生存期間は13ヵ月であったのに対し、「フルダラ+イダルビシン+シタラビン」治療を受けた人の12ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.91)。
「クロファラビン+イダルビシン+シタラビン」治療では有害事象が多く、特に多かった有害事象は、肝酵素上昇、高ビリルビン血症、発疹。
【発表】
2017年7月14日
【試験】
Phase 2
【原著】
Cancer . 2017 ;123:4430-4439. [PubMed: 28708931]