【EGFR陽性肺がん(日本人):二次治療(PFS)】「タグリッソ」vs「化学療法」

AURA3(Cancer Sci)                          

日本人でもEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんと診断され、EGFR-TKI加療後に病勢が進行し、その後の遺伝子検査でT790M変異陽性であった人が次の治療を考える場合、「タグリッソ」治療を選択することで、化学療法(プラチナ製剤+ペメトレキセド)を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。

試験では「タグリッソ」単独治療を受けた人の71%が奏効、「プラチナ製剤+ペメトレキセド」治療を受けた人の31%が奏効した。

グレード3以上の有害事象は、「タグリッソ」単独治療を受けた人の23%、「プラチナ製剤+ペメトレキセド」治療を受けた人の47%が経験した。

【発表】

2018年5月31日

【試験名】

AURA3(Phase 3)〔NCT02151981/jRCT2080222601

【試験参加国】

日本(兵庫県立がんセンター、順天堂大学医学部附属順天堂医院、九州大学病院、関西医科大学附属病院、埼玉県立がんセンター、神戸市立医療センター中央市民病院、倉敷中央病院、京都大学医学部附属病院、四国がんセンター、愛知県がんセンター、宮城県立がんセンター、新潟県立がんセンター新潟病院、岡山大学病院、大阪市立総合医療センター、大阪国際がんセンター、近畿大学病院、近畿中央呼吸器センター、東京医科大学病院、静岡がんセンター、大阪医科薬科大学病院、和歌山県立医科大学附属病院、大垣市民病院、神奈川県立循環器呼吸器病センター、神奈川県立がんセンター)、米国、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、ハンガリー、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ロシア、スペイン、スウェーデン、台湾、英国

【原著】

Cancer Sci. 2018 ;109:1930-1938. [PubMed:29697876]

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