【レジメン図鑑】テセントリク+カルボプラチン+アブラキサン(肺がん:一次治療)

テセントリク(一般名=アテゾリズマブ)」は、2018年1月19日、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(二次治療)」に対して承認された後、2019年11月22日には「カルボプラチンアブラキサン」との併用療法として「切除不能な進行・再発の非扁平上皮非小細胞肺がん(一次治療)」の治療としても承認された。

テセントリクカルボプラチンアブラキサン」治療は、「PD-L1 TPS に関わらず、全身状態良好(PS 0-1)なIV期非扁平上皮非小細胞肺がんに対する一次治療」として推奨されているレジメンの一つである。PS 2に対する一次治療としては行うよう推奨するだけの根拠が明確ではないと評価されている。

本レジメンの主な副作用(20%以上)は、貧血 52.4%、好中球減少症 46.1%、悪心 43.8%、疲労 39.1%、下痢 31.7%、脱毛症 30.7%、血小板減少症 26.8%、食欲減退 22.6%、血小板数減少 22.2%、嘔吐 20.9%。

 

トライアルの詳細を見る

【トライアル図鑑】IMpower130(肺がん)
【試験名】 IMpower130(Phase 3)〔NCT02367781〕 【試験開始日】 2015年4月16日 【試験終了予定日】 2018年3月15日 【試験参加国】 米国、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、スペイン 【こちらの図鑑も合わせて見る】 ...
【肺がん:一次治療(OS、PFS)】「テセントリク+アブラキサン+カルボプラチン」vs「アブラキサン+カルボプラチン」
IMpower130(Lancet Oncol)                     非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「アブラキサン+カルボプラチン」治療に「テセントリク」の上乗せを選択することで、生存期間、無増悪生存期間の延長が期待できる。 ...
【肺がん(PD-L1強陽性):一次治療(OS、PFS)】「テセントリク+アブラキサン+カルボプラチン」vs「アブラキサン+カルボプラチン」
IMpower130(Lancet Oncol)                     PD-L1腫瘍細胞発現割合が50%以上の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「アブラキサン+カルボプラチン」治療に「テセントリク」の上乗せを選択することで、無増 ...
【肺がん(PD-L1弱陽性):一次治療(OS、PFS)】「テセントリク+アブラキサン+カルボプラチン」vs「アブラキサン+カルボプラチン」
IMpower130(Lancet Oncol)                     PD-L1腫瘍細胞発現割合が1%以上50%未満の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「アブラキサン+カルボプラチン」治療に「テセントリク」の上乗せを選択すること ...
【肺がん(PD-L1陰性):一次治療(OS、PFS)】「テセントリク+アブラキサン+カルボプラチン」vs「アブラキサン+カルボプラチン」
IMpower130(Lancet Oncol)                     PD-L1腫瘍細胞発現割合が1%未満の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「アブラキサン+カルボプラチン」治療に「テセントリク」の上乗せを選択することで、無増悪 ...