KRAS野生型の人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+ベクティビックス」治療を選択しても、「FOLFIRI+ベクティビックス」治療を選択しても、高い奏効率が期待できる。
「FOLFOX+ベクティビックス」治療を受けた人の奏効率は74%、「FOLFIRI+ベクティビックス」治療を受けた人の奏効率は67%であり、治療間に差はなかった(p=0.501)。
「FOLFOX+ベクティビックス」治療を受けた人の無増悪生存期間は13ヵ月、生存期間は37ヵ月、「FOLFIRI+ベクティビックス」治療を受けた人の無増悪生存期間は14ヵ月、生存期間は41ヵ月であり、いずれも治療間に差はなかった(p=0.728、p=0.966)。
グレード3または4の有害事象は、「FOLFOX+ベクティビックス」治療を受けた84%の人に、「FOLFIRI+ベクティビックス」治療を受けた77%に発現した。
【発表】
2017年6月17日
【試験名】
PLANET-TTD(Phase 2)〔NCT00885885〕
【原著】
Eur J Cancer . 2017;81:191-202. [PubMed: 28633089]