【HR陽性乳がん:維持療法】「内分泌療法+アバスチン」vs「パクリタキセル+アバスチン」

HR陽性HER2陰性進行再発乳がんと診断された女性が一次化学療法として「パクリタキセルアバスチン」治療を4〜6サイクル施行後、病勢の進行が認められなかった女性が維持療法を考える場合、「内分泌療法+アバスチン」治療に切り替えることで治療戦略遂行不能までの期間の延長が期待できる。

「内分泌療法+アバスチン」治療の主なグレード3-4の非血液学的有害事象は、蛋白尿(16% vs 13%)、高血圧(10% vs 10%)、末梢神経障害(2% vs 10%)であった。

【発表】

2022年4月8日

【試験名】

BOOSTER(Phase 2)〔NCT01989780

【試験実施国】

日本(愛知県がんセンター病院、青森県立中央病院、青森市民病院、旭川医科大学病院、旭川厚生病院、朝日大学病院、伊勢崎市民病院、岩手医科大学附属病院、大分県立病院、大阪医療センター、大阪国際がんセンター、大阪市立総合医療センター、大阪労災病院、大崎市民病院、岡山大学病院、関西医科大学総合医療センター、関西電力病院、北村山公立病院、岐阜市民病院、岐阜大学医学部附属病院、岐北厚生病院、九州がんセンター、京都大学医学部附属病院、熊本大学病院、倉敷成人病センター、久留米大学病院、呉医療センター・中国がんセンター、群馬県立がんセンター、県立広島病院、神戸市立医療センター中央市民病院、小牧市民病院、駒込病院、埼玉県立がんセンター、埼玉病院、佐賀県医療センター好生館、相良病院、札幌医科大学附属病院、JR東京総合病院、滋賀医科大学医学部附属病院、四国がんセンター、静岡県立総合病院、自治医科大学附属病院、下関医療センター、順天堂大学医学部附属順天堂医院、市立四日市病院、聖マリアンナ医科大学病院、千葉県がんセンター、筑波大学附属病院、東京医科大学病院、東京医科大学八王子医療センター、東京医科大学茨城医療センター、東北大学病院、虎の門病院、長崎医療センター、名古屋市立大学病院、名古屋大学医学部附属病院、那覇西クリニック、西脇市立西脇病院、日本海総合病院、秋田赤十字病院、熊本赤十字病院、日本赤十字社和歌山医療センター、浜松医療センター、兵庫県立がんセンター、兵庫県立尼崎総合医療センター、弘前市立病院、広島市立広島市民病院、広島大学病院、JA広島総合病院、福島県立医科大学、福山市民病院、北斗病院、北海道がんセンター、北海道大学病院、松江市立病院、山形県立中央病院、山梨県立中央病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター、横浜労災病院、りんくう総合医療センター、宮崎県立宮崎病院)

【原著】

Lancet Oncol 2022; 23: 636–49.  [PubMed: 35405087]

【さらに詳しく】