【マントル細胞リンパ腫:一次治療(PFS)】「カルケンス+トレアキシン+リツキサン」vs「トレアキシン+リツキサン」

ECHO(JCO)                           

65歳以上でマントルリンパ腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「トレアキシンリツキサン」治療に「カルケンス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

トレアキシンリツキサン」治療の奏効率は88.0%であったのに対し、「カルケンストレアキシンリツキサン」治療の奏効率は91.0%であった。

トレアキシンリツキサン」治療を受けた人の88.2%、「カルケンストレアキシンリツキサン」治療を受けた人の88.9%がグレード3以上の有害事象を経験した。主な有害事象は、悪心、下痢、頭痛、COVID-19感染、心房細動であった。

【発表】

2025年5月1日

【試験名】

ECHO(Phase 3)〔NCT02972840/jRCT2080224061

【試験参加国】

日本(九州大学病院、九州がんセンター、神戸市立医療センター中央市民病院、日本赤十字社 京都第二赤十字病院、四国がんセンター、愛知県がんセンター、名古屋医療センター、大阪大学医学部附属病院、札幌北楡病院、東北大学大学院、島根大学医学部附属病院、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、神奈川県立がんセンター)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スペイン、台湾、ウクライナ、ベトナム

【原著】

J Clin Oncol. 2025 May 1.  [PubMed: 40311141]

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