【血液がん】二重特異性抗体レビュー

1. B細胞性急性リンパ性白血病:ビーリンサイト

【急性リンパ芽球性白血病:二次治療(OS)】「ビーリンサイト」vs「化学療法」

【急性リンパ芽球性白血病:二次治療(OS)】「ビーリンサイト」vs「化学療法」

TOWER(NEJM)                           再発・難治性の急性リンパ芽球性白血病の人が次の治療を考える場合、「ビーリンサイト」治療を選択することで、化学療法を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 グレード 3 以上の有害事象は、「ビーリンサイ ...
【急性リンパ芽球性白血病:二次治療(2年DFS)】「ビーリンサイト→造血幹細胞移植」vs「化学療法→造血幹細胞移植」

【急性リンパ芽球性白血病:二次治療(2年DFS)】「ビーリンサイト→造血幹細胞移植」vs「化学療法→造血幹細胞移植」

AALL1331(JAMA)                         B細胞性急性リンパ芽球性白血病と診断された小児・青少年(1〜30歳)が最初の再発を起こした後の治療を考える場合、造血幹細胞移植の前の再導入療法として「ビーリンサイト」治療を選択することで、化学療法を選択 ...

 

2.再発または難治性B細胞非ホジキンリンパ腫:CD20 x CD3二重特異性抗体

【びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:二次治療(ORR)】エプキンリ

【びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:二次治療(ORR)】エプキンリ

EPCORE NHL-1(Lancet)                      再発または難治性のCD20陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫22名が「抗CD20/CD3特異性抗体 エプキンリ」治療を受けた結果、68%の人が治療に奏効した。濾胞性リンパ腫10名が「エプキンリ」治 ...
【びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:二次治療】グロフィタマブ

【びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:二次治療】グロフィタマブ

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断され、何らかの治療歴がある73名が「CD20 x CD3二重特異性抗体 グロフィタマブ」治療を受けた結果、41.4%の人が治療に奏効した。 【発表】 2021年3月19日 【試験】 Phase 1〔NCT03075696〕 【試験参加国】 米国 ...
【非ホジキンリンパ腫】オドロネクスタマブ

【非ホジキンリンパ腫】オドロネクスタマブ

CD20陽性の非ホジキンリンパ腫と診断され、何らかの治療を受けたことがある145名が「CD20xCD3二重特異性抗体 オドロネクスタマブ」治療を受けた結果、51%が治療に奏効した。 「オドロネクスタマブ」治療の主なグレード3以上の治療有害事象は、貧血(25%)、リンパ球減少(19 ...
【B細胞非ホジキンリンパ腫:二次治療】モスネツズマブ

【B細胞非ホジキンリンパ腫:二次治療】モスネツズマブ

再発または難治性の低悪性度B細胞非ホジキンリンパ腫と診断された人が「抗CD20/ CD3特異性抗体 モスネツズマブ」治療を受けた結果66.2%が治療に奏効し、16.8ヵ月奏効が持続した。 再発または難治性のアグレッシブB細胞非ホジキンリンパ腫と診断された人が「モスネツズマブ」治療 ...

 

3.再発または難治性多発性骨髄腫

【多発性骨髄腫:四次治療(ORR)】テクリスタマブ

【多発性骨髄腫:四次治療(ORR)】テクリスタマブ

MajesTEC-1(NEJM)                        免疫調節薬、プロテアソーム阻害薬、抗CD38抗体を含む3剤以上の治療歴がある多発性骨髄腫165名が「BCMAxCD3二重特異性抗体  テクリスタマブ」治療を受けた結果、63%の人が治療に奏効し、18 ...
【多発性骨髄腫:四次治療】ABBV-383

【多発性骨髄腫:四次治療】ABBV-383

免疫調節薬、プロテアソーム阻害薬、抗CD38抗体を含む3剤以上の治療歴がある多発性骨髄腫124名が「BCMAxCD3二重特異性抗体 ABBV-383」治療を受けた結果、57%の人が治療に奏効した。 【発表】 2022年8月27日 【試験】 Phase 1〔NCT03933735〕 ...
【多発性骨髄腫】AMG 420

【多発性骨髄腫】AMG 420

多発性骨髄腫と診断され、これまで多くの治療を受けてきた10名が「BCMA/CD3二重特異性抗体 AMG 420 (400μg/日 4週間持続点滴)」治療を受けた結果、70%の人が治療に奏効した。 【発表】 2020年1月2日 【試験】 Phase 1〔NCT02514239〕 【 ...

【原著】

Lancet 2023; 402: 142-58.